2022.8.4 イルカ解放の道を突き進んでいる韓国の取り組み。水族館最後のイルカが海に帰ることになった。
(過去関連記事)
2015.5.13「済州島の海に戻されるイルカのポクスニとテサニ」とっくに開かれている、イルカ解放への道。それを閉ざそうとする日本。イルカの商業利用が終わる日。
http://amour918.blog.fc2.com/blog-entry-1588.html
2018.2.28 超グッドニュース☆韓国が太地町からイルカの輸入禁止を決定!!!アジア地域でも高まるイルカ保護意識。イルカ達の犠牲を世に最も送り出している日本はまだ波に乗らないんですか?
http://animalliberation.blog.fc2.com/blog-entry-149.html
2021.2.5 韓国が第一次水族館管理総合計画(2021~2025)を策定。新規水族館は鯨類展示等禁止へ。動物に乗る・触るなどの体験も罰金へ
https://animals-peace.net/zoo/korea-aquariumplan.html
水族館で監禁されるイルカ達の問題に早くから向き合い行動を起こしている韓国は、水族館で飼育されていたイルカを野生に返した実績を残している世界的にも貴重な国である。
その後も、イルカ解放計画は続いており、この度、最後の1頭が海に帰されることになった。
水族館イルカのピボンイ、済州島の海に帰るための適応訓練を開始
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/44193.html?fbclid=IwAR1lXwlOOnSrVa4ZDPm-PDj9pfQvr2Pc3epGLolsxnENzC4JyGcogBxc8jk
登録:2022-08-04 02:42 修正:2022-08-04 08:32
「チェドリ」ら、8頭中7頭がすでに帰郷
残された「ピボンイ」放流要求に
済州道、4日から野生適応訓練

済州の海を遊泳するミナミハンドウイルカ//ハンギョレ新聞社
「クジラにとって水族館は監獄です。狭い水槽に閉じ込められて、冷凍魚ばかりを食べさせられて、休日もなく1年中ショーをしなければならない奴隷制度です。平均寿命が40年のイルカたちは、水族館ではわずか4年しか生きられません。精神的にストレスがどれほど大きいかご存知ですか?」
近ごろ放送中の人気ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」で「イルカを見に水族館に行ったことがないのか」と言った友人にウ・ヨンウがまくしたてた台詞だ。「ウ・ヨンウ・シンドローム」のおかげだろうか。済州道内の水族館に残されている最後のミナミハンドウイルカが海に帰郷する。
済州道は3日、西帰浦市(ソグィポシ)のパシフィックリソム(旧パシフィックランド)にいるミナミハンドウイルカ「ピボンイ」を海に戻すため、市民団体、専門家などと協力して、4日午前10時ごろから西帰浦市大静邑(テジョンウプ)沖で海洋放流に向けた野生適応訓練に入ると発表した。済州地域ではこれまでに、2013年のチェドリ、チュンサミ、サンパリをはじめとして、2015年にはテサニとポクスニ、2017年にはクムドゥンイとテポの、7頭のミナミハンドウイルカが故郷に帰されている。今はパシフィックリソムにピボンイだけが残っている。
このかん動物保護団体などは、水族館のイルカを帰すべきだと訴え、絶えずイルカの海への放流を求めてきた。済州地域の複数の市民社会団体は4月21日に共同記者会見を開き、ミナミハンドウイルカのピボンイの海への放流を求めている。昨年9月には、海洋生物保護団体「ホットピンクドルフィンズ」がパシフィックリソムを運営する湖畔ホテル・アンド・リゾートのソウル本社前で「個体数がいくらも残っていない済州のミナミハンドウイルカの保護のために、ピボンイを一日も早く海に帰すべきだ。パシフィックリソムはイルカショー会場を閉鎖し、海に放流せよ」としてプラカードを手にデモを行うなど、ピボンイの海への放流を要求している。2012年に海洋保護生物に指定されたミナミハンドウイルカは、済州沿岸に120頭あまりが生息していると推定される。
済州道は、今回の放流に向けて6月に海洋水産部、湖畔、ホットピンクドルフィンズ、済州大学などの関連機関および団体、専門家などと共に技術委員会を設置し、放流の細部計画を立てた。ピボンイは西帰浦市大静邑の海域に設置された網で囲われた海域で生きた魚を食べる訓練、野生のイルカとの交感などの適応訓練を経て放流される。
ホ・ホジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/jeju/1053438.html
韓国語原文入力:2022-08-03 20:04
訳D.K
水族館最後のイルカ 海に放流 17年ぶり=韓国
https://shar.es/afcUPR
2022.08.04 KOREA.net

ミナミハンドウイルカ「ビボンイ」
[パク・ヘリ]
[写真=海洋水産部]
海洋水産部は3日、韓国の水族館で育てられたミナミハンドウイルカ「ビボンイ」を海に放流することを決めた。
ミナミハンドウイルカは、韓国で2012年、海洋保護生物に指定された。120頭ほどの群れが韓国南部、済州島の沖合で生息している。韓国ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」の影響で注目を集めている。
韓国の水族館では8頭を飼育していたが、7頭を放流。残りの1頭が「ビボンイ」であり、済州島の水族館にいる。2005年に捕獲され、テーマパークのショーに出演していた。
同部は、済州島の沖合で「ビボンイ」が野生に適応できるよう、訓練を実施する。適応訓練をデータ化し、一般公開する予定。また1年間、位置情報システム(GPS)をつけ、位置や行動範囲を把握する。ドローン(小型無人機)を活用し、健康・適応状況を確認する。
同部の趙承煥(チョ・スンファン)長官は「ビボンイが安全に海へ戻れるよう、関連機関と連携する」とコメントした。
~転載終了~
海に帰した後も、管理体制が整っている事は安心だ。
罪なきイルカ達を牢獄に閉じこめた罪深さを理解してるからこそ出来る行動でもある。
また、これまでに放流されたイルカ達のその後も明らかになった。
人間の奴隷として生きることを徹底的に拒否することで目立っていたテサニ。
野生イルカとしての生活を取り戻して7年という月日が流れ、テサニの死亡が確認されたらしい。。。
奴隷のままで最期を迎えなくて済んだことがせめてもの救いだが、、、
水族館に連れて行かれ囚われの身となっていなければ、もっと長生きしていたかもしれない。
人間の娯楽ビジネスのためにイルカ達から何を奪ったのか。。。。。
テサニのようなイルカがいた事を伝え広め、同じ過ちを繰り返さないことが、罪深き人間に課された使命であろう。
ショーを拒否したイルカの「テサニ」、故郷の済州の海で死亡確認(ハンギョレ新聞)
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea0d3894cf6f763c54cb71b1a6cfdbdb380b9c2d
8/14(日) 7:19配信
[アニマルピープル] 6月、済州道城山邑の沖合で死体で発見 2009年に不法に捕獲された後、6年間展示…2015年に野生に放流 捕まったが飼いならされることを拒否し、イルカショーにも出ない 海洋水産部「解剖検査により正確な死因などを調査中」
2015年に野生に放流された済州(チェジュ)のミナミハンドウイルカ「テサニ」が、故郷の済州海で息をひきとった。不法捕獲を経て水族館で過ごした後、海で野生の群れに合流した「チェドリ」を含む5頭のイルカのなかでは初めて死亡が確認された。
10日のアニマルピープルの取材を総合すると、ミナミハンドウイルカのテサニ(雄、推定27歳)が6月、済州道城山邑古城里(ソンサヌプ・コンソンリ)の沖合で死体で発見された。当時テサニの頭は腐敗が進行していた状態だったが、胴体とひれは完全な状態だった。
海洋水産部の関係者はこの日、「野生放流されたミナミハンドウイルカの背びれを見てみると、あたかも人間の指紋のように個体ごとに違う。死骸の背びれを済州のミナミハンドウイルカのヒレの記録と対照し、死んだ個体がテサニであることを確認できた」と伝えた。この関係者は「7月に国立水産科学院クジラ研究センターと済州大学イルカ研究チームが解剖検査を行い、現在は正確な死因と年齢などを明らかにするために組織検査を進行中」だと述べた。
テサニは、2009年6月に済州翰林邑帰徳里(ハンリムプ・クィドクリ)で不法捕獲されたミナミハンドウイルカで、捕獲後に済州道西帰浦市(ソギポシ)の中文団地にあるパシフィックランド(現パシフィックリソム)に引き渡された。以後4年間、その水族館で生活したが、ショーのイルカとして容易には飼いならされることはなく、ほとんど内部の部屋で隔離生活をしなければならなかった。
その後、2013年、ソウル市がテサニの1カ月前に捕獲されたチェドリの野生放流を推進し、テサニはソウル大公園に移された。最高裁の決定によって、チェドリとチュンサミ、サムパリが先に故郷の済州海に放流され、2年後の2015年にテサニと“仲の良い”ポクスニと一緒に、済州の咸徳(ハムドク)沖合に戻った。6年ぶりの帰郷だった。
放流後7年を野生の群れで生活した。テサニの最期はどうだったのだろうか。海洋水産部海洋生態課のイ・ジェヨン課長は9日、「正確な死因はまだ調査中だ。解剖結果が整理されれば、1~2週間のうちに詳細な内容を公開する予定」だと述べた。さらに、「海洋保護生物種であるイルカについては、死体で発見された場合、混獲や疾病の有無などの死因調査に重点が置かれなければならないので、一般的なクジラの死体の発見事例より発表に時間がかかる」と説明した。
■エピソードの多いイルカ、テサニとは
推定年齢27歳。自然界のミナミハンドウイルカの平均寿命が40歳以上であることを考慮すると、長生きはできなかった。人間の網に捕まったテサニの一生は不運だったが、一方では堅固だった。テサニは2009年6月、済州の翰林邑で不法捕獲された後、水族館業者のパシフィックランドに売られた。テサニの年齢14歳の時のことだ。この時から6年間の監禁生活が始まった。
たとえ、体を狭いセメント水槽に閉じ込められた状態であっても、彼は飼いならされることを拒否した。過去にパシフィックランドでテサニを扱ったことがある飼育員は、「テサニはあまりにも警戒心が強く、初めから人が近付くことを嫌がった」と、2015年のインタビューで語った。1カ月前に捕獲されたポクスニ(雌、2015年放流)も同じだった。ポクスニはくちばしが歪んでいる奇形を持っているうえ、エサを拒否するなど、うつ病症状を示していた。
上くちばしがないテサニは、そのようなポクスニに同病相憐れむ感情を抱いたのだろうか。テサニは水族館から野生の海に戻るまで、ポクスニのそばを守った。ポクスニはテサニの子どもを2回も妊娠したが、いずれも死産してしまった。イルカショーに出られなかった2頭は、多くの期間をパシフィックランドの内部の部屋に閉じ込められて過ごした。
そうしたなか、2013年にイルカの運命を分ける出来事が起こる。ポクスニと一緒に網で捕まったチェドリが、ソウル市の決定により海に戻ることになった。最高裁は、不法に捕獲されパシフィックランドでショーをしていたチュンサミ、サムパリ、テサニ、ポクスニについて没収決定を下し、イルカが海に戻る道が開かれた。しかし、テサニとポクスニは多くの現実的な理由により、チュンサミとサムパリに順番を譲らざるをえなかった。パシフィックランドで過ごした「イルカのカップル」はその後、ソウル大公園に移り、さらに2年間を水族館で過ごすことになる。
「帰郷の約束」はついに2015年5月に実現した。テサニとポクスニは同じ日に済州咸徳沖合のカドゥリ(野生適応場)に移され、その年の7月6日、カドゥリを越えて野生に戻った。ミナミハンドウイルカの群れに合流しても、2頭はいつも付き添っていたという。2018年8月にはポクスニが生んだばかりの子どもを連れていく姿が確認された。
テサニの子どもだったのだろうか。わからない。ソウル大公園の飼育時代、ポクスニに付きまとう苔紙を“一撃”して制圧した実力で、ポクスニをずっと独占していたかどうかもわからない。「サムパリ、チュンサミ、ポクスニが赤ちゃんイルカと泳ぐ姿を見たい」というドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」の主人公ウ・ヨンウのように、どこかでテサニの子どもが泳いでいることを望むだけだ。





キム・ジスク記者、ナム・ジョンヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
2015.5.13「済州島の海に戻されるイルカのポクスニとテサニ」とっくに開かれている、イルカ解放への道。それを閉ざそうとする日本。イルカの商業利用が終わる日。
http://amour918.blog.fc2.com/blog-entry-1588.html
2018.2.28 超グッドニュース☆韓国が太地町からイルカの輸入禁止を決定!!!アジア地域でも高まるイルカ保護意識。イルカ達の犠牲を世に最も送り出している日本はまだ波に乗らないんですか?
http://animalliberation.blog.fc2.com/blog-entry-149.html
2021.2.5 韓国が第一次水族館管理総合計画(2021~2025)を策定。新規水族館は鯨類展示等禁止へ。動物に乗る・触るなどの体験も罰金へ
https://animals-peace.net/zoo/korea-aquariumplan.html
水族館で監禁されるイルカ達の問題に早くから向き合い行動を起こしている韓国は、水族館で飼育されていたイルカを野生に返した実績を残している世界的にも貴重な国である。
その後も、イルカ解放計画は続いており、この度、最後の1頭が海に帰されることになった。
水族館イルカのピボンイ、済州島の海に帰るための適応訓練を開始
http://japan.hani.co.kr/arti/politics/44193.html?fbclid=IwAR1lXwlOOnSrVa4ZDPm-PDj9pfQvr2Pc3epGLolsxnENzC4JyGcogBxc8jk
登録:2022-08-04 02:42 修正:2022-08-04 08:32
「チェドリ」ら、8頭中7頭がすでに帰郷
残された「ピボンイ」放流要求に
済州道、4日から野生適応訓練

済州の海を遊泳するミナミハンドウイルカ//ハンギョレ新聞社
「クジラにとって水族館は監獄です。狭い水槽に閉じ込められて、冷凍魚ばかりを食べさせられて、休日もなく1年中ショーをしなければならない奴隷制度です。平均寿命が40年のイルカたちは、水族館ではわずか4年しか生きられません。精神的にストレスがどれほど大きいかご存知ですか?」
近ごろ放送中の人気ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」で「イルカを見に水族館に行ったことがないのか」と言った友人にウ・ヨンウがまくしたてた台詞だ。「ウ・ヨンウ・シンドローム」のおかげだろうか。済州道内の水族館に残されている最後のミナミハンドウイルカが海に帰郷する。
済州道は3日、西帰浦市(ソグィポシ)のパシフィックリソム(旧パシフィックランド)にいるミナミハンドウイルカ「ピボンイ」を海に戻すため、市民団体、専門家などと協力して、4日午前10時ごろから西帰浦市大静邑(テジョンウプ)沖で海洋放流に向けた野生適応訓練に入ると発表した。済州地域ではこれまでに、2013年のチェドリ、チュンサミ、サンパリをはじめとして、2015年にはテサニとポクスニ、2017年にはクムドゥンイとテポの、7頭のミナミハンドウイルカが故郷に帰されている。今はパシフィックリソムにピボンイだけが残っている。
このかん動物保護団体などは、水族館のイルカを帰すべきだと訴え、絶えずイルカの海への放流を求めてきた。済州地域の複数の市民社会団体は4月21日に共同記者会見を開き、ミナミハンドウイルカのピボンイの海への放流を求めている。昨年9月には、海洋生物保護団体「ホットピンクドルフィンズ」がパシフィックリソムを運営する湖畔ホテル・アンド・リゾートのソウル本社前で「個体数がいくらも残っていない済州のミナミハンドウイルカの保護のために、ピボンイを一日も早く海に帰すべきだ。パシフィックリソムはイルカショー会場を閉鎖し、海に放流せよ」としてプラカードを手にデモを行うなど、ピボンイの海への放流を要求している。2012年に海洋保護生物に指定されたミナミハンドウイルカは、済州沿岸に120頭あまりが生息していると推定される。
済州道は、今回の放流に向けて6月に海洋水産部、湖畔、ホットピンクドルフィンズ、済州大学などの関連機関および団体、専門家などと共に技術委員会を設置し、放流の細部計画を立てた。ピボンイは西帰浦市大静邑の海域に設置された網で囲われた海域で生きた魚を食べる訓練、野生のイルカとの交感などの適応訓練を経て放流される。
ホ・ホジュン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/area/jeju/1053438.html
韓国語原文入力:2022-08-03 20:04
訳D.K
水族館最後のイルカ 海に放流 17年ぶり=韓国
https://shar.es/afcUPR
2022.08.04 KOREA.net

ミナミハンドウイルカ「ビボンイ」
[パク・ヘリ]
[写真=海洋水産部]
海洋水産部は3日、韓国の水族館で育てられたミナミハンドウイルカ「ビボンイ」を海に放流することを決めた。
ミナミハンドウイルカは、韓国で2012年、海洋保護生物に指定された。120頭ほどの群れが韓国南部、済州島の沖合で生息している。韓国ドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」の影響で注目を集めている。
韓国の水族館では8頭を飼育していたが、7頭を放流。残りの1頭が「ビボンイ」であり、済州島の水族館にいる。2005年に捕獲され、テーマパークのショーに出演していた。
同部は、済州島の沖合で「ビボンイ」が野生に適応できるよう、訓練を実施する。適応訓練をデータ化し、一般公開する予定。また1年間、位置情報システム(GPS)をつけ、位置や行動範囲を把握する。ドローン(小型無人機)を活用し、健康・適応状況を確認する。
同部の趙承煥(チョ・スンファン)長官は「ビボンイが安全に海へ戻れるよう、関連機関と連携する」とコメントした。
~転載終了~
海に帰した後も、管理体制が整っている事は安心だ。
罪なきイルカ達を牢獄に閉じこめた罪深さを理解してるからこそ出来る行動でもある。
また、これまでに放流されたイルカ達のその後も明らかになった。
人間の奴隷として生きることを徹底的に拒否することで目立っていたテサニ。
野生イルカとしての生活を取り戻して7年という月日が流れ、テサニの死亡が確認されたらしい。。。
奴隷のままで最期を迎えなくて済んだことがせめてもの救いだが、、、
水族館に連れて行かれ囚われの身となっていなければ、もっと長生きしていたかもしれない。
人間の娯楽ビジネスのためにイルカ達から何を奪ったのか。。。。。
テサニのようなイルカがいた事を伝え広め、同じ過ちを繰り返さないことが、罪深き人間に課された使命であろう。
ショーを拒否したイルカの「テサニ」、故郷の済州の海で死亡確認(ハンギョレ新聞)
https://news.yahoo.co.jp/articles/ea0d3894cf6f763c54cb71b1a6cfdbdb380b9c2d
8/14(日) 7:19配信
[アニマルピープル] 6月、済州道城山邑の沖合で死体で発見 2009年に不法に捕獲された後、6年間展示…2015年に野生に放流 捕まったが飼いならされることを拒否し、イルカショーにも出ない 海洋水産部「解剖検査により正確な死因などを調査中」
2015年に野生に放流された済州(チェジュ)のミナミハンドウイルカ「テサニ」が、故郷の済州海で息をひきとった。不法捕獲を経て水族館で過ごした後、海で野生の群れに合流した「チェドリ」を含む5頭のイルカのなかでは初めて死亡が確認された。
10日のアニマルピープルの取材を総合すると、ミナミハンドウイルカのテサニ(雄、推定27歳)が6月、済州道城山邑古城里(ソンサヌプ・コンソンリ)の沖合で死体で発見された。当時テサニの頭は腐敗が進行していた状態だったが、胴体とひれは完全な状態だった。
海洋水産部の関係者はこの日、「野生放流されたミナミハンドウイルカの背びれを見てみると、あたかも人間の指紋のように個体ごとに違う。死骸の背びれを済州のミナミハンドウイルカのヒレの記録と対照し、死んだ個体がテサニであることを確認できた」と伝えた。この関係者は「7月に国立水産科学院クジラ研究センターと済州大学イルカ研究チームが解剖検査を行い、現在は正確な死因と年齢などを明らかにするために組織検査を進行中」だと述べた。
テサニは、2009年6月に済州翰林邑帰徳里(ハンリムプ・クィドクリ)で不法捕獲されたミナミハンドウイルカで、捕獲後に済州道西帰浦市(ソギポシ)の中文団地にあるパシフィックランド(現パシフィックリソム)に引き渡された。以後4年間、その水族館で生活したが、ショーのイルカとして容易には飼いならされることはなく、ほとんど内部の部屋で隔離生活をしなければならなかった。
その後、2013年、ソウル市がテサニの1カ月前に捕獲されたチェドリの野生放流を推進し、テサニはソウル大公園に移された。最高裁の決定によって、チェドリとチュンサミ、サムパリが先に故郷の済州海に放流され、2年後の2015年にテサニと“仲の良い”ポクスニと一緒に、済州の咸徳(ハムドク)沖合に戻った。6年ぶりの帰郷だった。
放流後7年を野生の群れで生活した。テサニの最期はどうだったのだろうか。海洋水産部海洋生態課のイ・ジェヨン課長は9日、「正確な死因はまだ調査中だ。解剖結果が整理されれば、1~2週間のうちに詳細な内容を公開する予定」だと述べた。さらに、「海洋保護生物種であるイルカについては、死体で発見された場合、混獲や疾病の有無などの死因調査に重点が置かれなければならないので、一般的なクジラの死体の発見事例より発表に時間がかかる」と説明した。
■エピソードの多いイルカ、テサニとは
推定年齢27歳。自然界のミナミハンドウイルカの平均寿命が40歳以上であることを考慮すると、長生きはできなかった。人間の網に捕まったテサニの一生は不運だったが、一方では堅固だった。テサニは2009年6月、済州の翰林邑で不法捕獲された後、水族館業者のパシフィックランドに売られた。テサニの年齢14歳の時のことだ。この時から6年間の監禁生活が始まった。
たとえ、体を狭いセメント水槽に閉じ込められた状態であっても、彼は飼いならされることを拒否した。過去にパシフィックランドでテサニを扱ったことがある飼育員は、「テサニはあまりにも警戒心が強く、初めから人が近付くことを嫌がった」と、2015年のインタビューで語った。1カ月前に捕獲されたポクスニ(雌、2015年放流)も同じだった。ポクスニはくちばしが歪んでいる奇形を持っているうえ、エサを拒否するなど、うつ病症状を示していた。
上くちばしがないテサニは、そのようなポクスニに同病相憐れむ感情を抱いたのだろうか。テサニは水族館から野生の海に戻るまで、ポクスニのそばを守った。ポクスニはテサニの子どもを2回も妊娠したが、いずれも死産してしまった。イルカショーに出られなかった2頭は、多くの期間をパシフィックランドの内部の部屋に閉じ込められて過ごした。
そうしたなか、2013年にイルカの運命を分ける出来事が起こる。ポクスニと一緒に網で捕まったチェドリが、ソウル市の決定により海に戻ることになった。最高裁は、不法に捕獲されパシフィックランドでショーをしていたチュンサミ、サムパリ、テサニ、ポクスニについて没収決定を下し、イルカが海に戻る道が開かれた。しかし、テサニとポクスニは多くの現実的な理由により、チュンサミとサムパリに順番を譲らざるをえなかった。パシフィックランドで過ごした「イルカのカップル」はその後、ソウル大公園に移り、さらに2年間を水族館で過ごすことになる。
「帰郷の約束」はついに2015年5月に実現した。テサニとポクスニは同じ日に済州咸徳沖合のカドゥリ(野生適応場)に移され、その年の7月6日、カドゥリを越えて野生に戻った。ミナミハンドウイルカの群れに合流しても、2頭はいつも付き添っていたという。2018年8月にはポクスニが生んだばかりの子どもを連れていく姿が確認された。
テサニの子どもだったのだろうか。わからない。ソウル大公園の飼育時代、ポクスニに付きまとう苔紙を“一撃”して制圧した実力で、ポクスニをずっと独占していたかどうかもわからない。「サムパリ、チュンサミ、ポクスニが赤ちゃんイルカと泳ぐ姿を見たい」というドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」の主人公ウ・ヨンウのように、どこかでテサニの子どもが泳いでいることを望むだけだ。





キム・ジスク記者、ナム・ジョンヨン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )