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VEGANとして食肉加工会社の株主になるということ。2022.6.24「日本ハムの株主総会に出席して、告発された豚虐待動画について質問してみた。」たんぱく質をもっと自由に→どうぶつ達をもっと早く自由にしてほしい #日本ハム #新庄剛志 #ビッグボス #ヴィーガン
(食肉加工会社の株主総会DAYで訴えた過去の活動)
始まりは2013年。そんな前だったのか、、、懐かしすぎる。。。
2013.6.26「日本ハムは豚を苦しめる動物虐待檻を止めて下さい@大阪」
http://amour918.blog.fc2.com/blog-entry-1195.html

2018.6.28「丸大食品株主総会~苦しみ続ける母豚の代わりに株主へ声を届ける活動レポ」 妊娠ストール廃止は世界の常識!日本の食肉加工会社は恥を知れ!
http://animalliberation.blog.fc2.com/blog-entry-187.html
2019.6.27「丸大食品株主総会にてアニマルライツ活動レポ」VEGANブームが引き起こしてるこの1年の変化。 植物性ミートを取り入れられるなら、拷問飼育で苦しみ続ける母豚の気持ちにも寄り添って!!妊娠ストールを早急に廃止して!!
http://animalliberation.blog.fc2.com/blog-entry-277.html

2022.6.24(金)
あちこちで株主総会が行われるシーズン。
今日は数年ぶりに食肉加工会社の株主総会の日の活動を決行した。
これまでは株主総会が行われる会場前で、株主の皆さんに向けての啓発活動が主だったが、
今回は全く違う活動形態、
なんと、日本ハムの株主になって、社長を目の前に動物達の声を届けるというアクションを決行。
日本ハムの株主総会が行われる会場はコンサート等も行われる規模の大阪サンケイホールブリーゼにて。


私は2017年に日本ハムが協賛したマラソン大会に出場して啓発するという活動を行い、
関連する仮装大会イベントの参加を日本ハムに妨害されたと思われた悔しい過去もあり、
個人的には特別な憎しみも抱きながら迎えた株主総会でもあった、笑
2017.4.9 これがアニマルライツ流。走るデモ行進!芦屋さくらファンランに参加「助けて~!妊娠ストールに閉じ込められている母豚とその子供たち」そして日本ハムに消された私たち。マラソンイベントと肉食業界の恐るべき関係。
http://amour918.blog.fc2.com/blog-entry-1829.html

改めて観ても凄いインパクトだ、、、拍手。
これまでの活動の中で、「私たちも株主になって直接意見できたら1番いいのにね。。。」と話していた懐かしい記憶が蘇る。
貯金あるような優雅な環境だったら実現できるだろうけど、
借金増えるだけみたいな経済苦でたまにしかない仕事休みで活動続けてきた身としては株主になって意見するなど夢のまた夢。
しかし、それが今回実現したのだ。。。
何故実現したかというと、
以前から私が行ってきた活動を知っているある方から、
株主費用は払うから、日本ハムの株主になって発言してほしいという依頼が来たのだ。
お話を聞くとその方は、以前日本ハムの養豚場で豚たちに対して行われている容赦ない虐待行為が告発されたこの動画を観て、この状況をどうにかしたいという一心だった。
PETAが日本ハムの養豚場の実態を暴露【翻訳掲載】
https://animals-peace.net/farmanimals/nipponham-pig-farm.html
「勿論やります!やらせてください!!」とソッコーでOKした。
そして同業者である丸大食品の株主になってくれる人はいないかと相談を受け、
ずっと活動を共にしてきた安ちゃんを紹介して安ちゃんも勿論ソッコーでOK!!
安ちゃんは同日行われた丸大食品の株主総会へ出席してきた。
活動をはじめた当初から言い続けてるように、私は団体でなくても個人でも動物の犠牲を訴える活動が出来る事を示しそれを広めるのが重要と考え、誰もがそれを実践できる環境を実現するため基本個人活動に徹して活動を行ってきた。
私にとってそこは非常に重要なポイントであるので、ちゃんと記しておきたいが、依頼主を含めて今回の活動も全くの個人によるものであり、告発動画をあげたPETAやその他の団体とは全く無関係であることをお伝えしておきたい。
そして、株主総会で動物達の代わりに声を届けるという手法は、
海外のアニマルライツ活動では普通に行われていることである事も同時に知ってもらいたい。
このような形で、動物の声を届ける方法があるんです。
企業に意見を届けるには電話や手紙、メール、署名活動と言った方法があるが、
適当に交わされる事がほとんどであり、その意見が企業のTOPにまで届いているかを確認するのは通常困難だ。
しかし株主総会ではそのTOPが目の前にいて直接質問を問いかけることが出来る、
そして会社を支えてる株主の声は単なる反対勢力の意見と違って適当にあしらうことは出来ない。
誰もが出来る方法ではないが、声を確実に届けるという意味ではこの方法が最も効果的と言えるだろう。
だからそれが出来る環境にある方は率先して株主になって動物の声を届けてほしい、
そんな活動が広がる機会にもなって欲しい想いも含めてこのブログをあげています。
株主になるために費やしたお金は状況によってはプラスになって返ってくる場合もある訳で、
貯蓄を動物達のために生かす有意義な方法とも言える。
会場内のカメラ撮影は一切禁止だったため、その様子を伝えられないのが残念だが、
咳ひとつするのも気をつかうような静かで張り詰めた空気の中、それは行われた。
100人ほどの株主が集まっていただろうか?
BIGボスの存在も併せて日本ハムを支持する人達が集まっており企業の知名度の高さ、
畜産動物達の味方の少なさを当然感じずにいられずいたたまれない気持ちになった。
そしてこの環境の中で、動物達の声となるには、まず質問コーナーで自分を当てて貰い発言の機会を得るという壁を越えなければならない。
そこをクリア出来なければわざわざ株主になった意味がなくなってしまう。。。
その心配があまりに大きく株主総会に出席するのも人生で初めてのことで実に緊張の時間だったが、
意外にも質問タイムでは控えめな株主が多いのか手を上げる人が少なく、思いの外スムーズに質問する機会を得ることが出来てラッキーな展開になった。
私は2番目の質問者として、ステージ前に用意されたマイクスタンドに立った。
目の前には、豚たちを凄まじく苦しめ続けている日本ハムのリーダーの存在。
ここで発言する時が来るとは、、、
憎しみと緊張と興奮が混じり合いなんとも言えない感情に包まれた
本当に貴重で有意義な時間であった。
(日本ハム畑佳秀社長)

今回は依頼主がいたからこそ実現したこの機会。
どんな質問をして欲しいか依頼主の意見を事前に尋ねていたが、
日本ハムの養豚場での豚たちに対する虐待問題についての対応について質問して欲しいとのこと。
そこにはそんな実態がある事も知らないであろう、株主に対する啓発の想いもこめられていた。
伝えたい事があまりに多すぎるが質問はひとつだけで簡潔にまとめなければならない。
依頼主と相談した結果、以下の質問を行うことにした。
質問内容の主な目的は、動画にあった豚たちが置かれてる悲惨な状況に目を向けさせ改善を促す、日本ハムに対して動物の声が確実に広がっているという危機感を抱かせることであり、動物の解放を訴えるものではない。
そして敵と見抜かれないような質問内容に留めるのもポイントとなった。
依頼主の方は私の性格も良くご存じの方なので遠慮なく言わせてもらうが、
もし私個人が思いのままに質問するとしたら、こんな上品?な質問では到底終わっていなかったことを付け加えておきたい、笑
日本ハム株主総会にて、さっち~の質問
「43番の太田です。宜しくお願いいたします。
先ほどアニマルウエルフェアの強化について取り上げられていましたがそれに関連する質問をさせていただきます。
去年の9月にインターネット上で知ったんですけど、
日本ハムのどこかの養豚場で内部告発による動画が出回っていました。
その動画には、子豚を手荒に投げつけたり床に叩きつけられたリですとか、
また同じ女性として非常に胸が痛んだんですけれども、
母豚の前で子豚を痛めつけるという非常にショックな光景を目にいたしました。
もしあのような行為が普通に行われているとしたら大きな問題だと思います。。。
日本ハムは全国に26ほどの直営農場がありますが
その全ての養豚場でそういったことが行われていないかの調査は行われたのでしょうか?
もしまだされていないとしたらちゃんと調査を行い対応すべきだと思います。
また告発動画については今年Instagramで元AKBの板野友美ちゃんもショックを受けたと投稿してニュースになったり、
まだまだ拡散が続いている状況です。
企業として慎重な対応が求められるべきだと思います、宜しくお願いいたします。」




最後の板野友美ちゃんの件については、依頼主と事前に打ち合わせしてた話ではなかったが、
その場で質問時間に余裕あったと感じたので、より一層の危機感を感じてもらうために急遽私の判断で付け加えた件。
終わってみたら、もっとあれ言えたなとか色々思い直して、せっかくの貴重な時間をもっと生かせたかもしれないと、ひたすら後悔の気持ちになってしまった件。
そしてこの質問に対して社長は、この分野の責任者である副社長を指示して答えさせた。
質問タイムできちんと株主様の声に応じられるようにと、ステージ上にはあらゆる分野に精通してる役員がずらっと並んでいた。
私の質問に回答したのは、副社長兼食肉事業本部長の木藤哲大氏。
今回カメラ撮影等が禁止で残念ながら録音できなかったこともあり、細かい部分まで載せられていないかもだが、
回答はだいたいこのような感じだった。
木藤副社長の回答
「あれは2年前の出来事でした。
あの映像だけで当社のものなのかを判断するのは難しかったが、内部調査を行った結果、関わった従業員が判明し、一部当社でそういった事実があった事を確認しております。
(この時会場の空気が一瞬マジか、みたいな空気になったのを感じた気がした、気のせいかもだけど)
該当従業員には注意をして対応し、またその他の26農場も全て調査を行いました。
そーいった経緯を踏まえて去年11月に公式サイトでも公表しておりますが、アニマルウェルフェアを見直し、2030年までに全農場で妊娠ストールの撤廃することも決めております。
ただ決めたと口でいうだけでは、示しがつかないと思うので、まだ途中経過ではあるがちゃんと実行して結果を出していきたい。」
6月15日に発信されていた以下のニュースでも木藤副社長はアニマルウェルフェアについて以下のように言及している。
ブランド食肉 定量的訴求で差別化へ 日本ハム
https://shokuhin.net/57550/2022/06/15/%E8%BE%B2%E6%B0%B4%E7%95%9C%E7%94%A3%E6%A5%AD/shokuniku/?fbclid=IwAR05y4e63go7wl79UWEaYt-_UPm_20mM-5LEasG0p39l2-J-lVznDTVngYs

"持続可能なビジネスモデルとして、アニマルウエルフェアへの対応を強化し、30年にフリーストール化を宣言している。スマート養豚や環境にやさしいパッケージなどの取り組みにも力を入れ、持続可能な畜産を支え、たんぱく質を安定供給する。"
以下は日本ハムとやり取りを続けてきたアニマルライツセンターの記事。
2021.11.11「Good news! 日本ハムが妊娠ストールフリーを表明!」
https://www.hopeforanimals.org/broiler/good-news-nippon-ham-stall-free/?fbclid=IwAR3lOUTSwZkbyDdTuIdWpxIDp3LkvANNKkcOlfoflh1AGlmQ16JvZq0CDYQ
日本の大手食肉加工会社がやっと動いた、妊娠ストール撤廃という決断。
回答の出だしにあった"2年前"というのは、動画の中のあの行為が行われた時のことを言ってるのであろう。
日本ハムがようやく1歩前に進んだのは、あの動画があったからこそ、そうでなければこのような回答がすらすら出てくることはなかったであろうし、思いの外、ちゃんとしてるというか、周到な回答を貰ったなという印象。
今日参加してた株主の方々は、この誠実そうに見える日本ハムの回答を聞いて、安心した(してしまった)事だろう。
そしてこの回答を聞いて、日本ハムは動画が発信された事によって自分達の評価が下がることを恐れて動いたのは間違いない。
あの告発動画の存在は確実に日本ハムを動かした、それを確認できたという点については勿論喜ばしい気持ちになる。
しかし、他の株主が納得しても、動物搾取の問題、畜産業界の闇に声を上げ続けてきたVEGANである私はこれで納得いくはずがない。
もし今回の質問がなければ、"何故アニマルウェルフェアを強化しようと動き始めたのか?"
"その裏で何が起こっていたのか" 株主達が知る機会はなかったと言っていい。
本当のことを知らせずに、自分達は意識の高い企業として問題に向き合ってるかのように見せつけてるだけ。
一部の問題に注目を集めてその他の問題を覆い隠そうとしている日本ハムのやり方はずるい。
非常に懐かしい話題だが、10年前の2012年に同業者の伊藤ハムが、アメリカの関連子会社でブタ虐待問題が告発されて騒動になった当時、伊藤ハムはアメリカまで調査員を送り調べ上げた末、自社サイト上で、謝罪文書を掲載し、該当従業員の解雇を公表するという事態に発展したことがあった。
しかし日本ハムは今回そのような公表は行っていない。
それで日本ハムは企業責任を果たしたと言えるのだろうか?
「伊藤ハム 食肉虐待」
~以下動画説明文~
2012年4月に、HSUS(全米動物保護協会)により明らかになった、
伊藤ハムのアメリカ養豚場で撮影された映像。
1.職員が子豚の(切り取った)睾丸を投げ合い"面白がって"母親に食べさせているのを潜入調査員は見た。
2.交配をさせようとした職員が子宮でなく直腸に入れたため、肛門脱出と子宮脱出を引き起こした。主任はこの話を潜入調査員に笑いながら語った。脱出症の妊娠豚は他にも見られた。
3.職員が子豚をサッカーボールのように蹴り、子豚の足をもって弧を描いて振り、ゲンコツで母豚を殴り、子供と離れるのを抵抗する母豚を何度も暴力的に蹴る。
4.ある時は、後ろ足を骨折した母豚のおしりの上に体重のある職員が座ったり乗って跳ね、母豚は痛さに悲鳴をあげる。
5.病気もしくは障害で動けない母豚の状態を調査員が知らせたにも関わらず、獣医診療されずにおそらく脱水と餓えで死んだ。
6.産まれたばかりの子豚が糞尿で満たされた浅いくぼみに落ちて体がアンモニアで焼けており、調査員が主任にどうしたらこのようなケガと死を避けられるか助言したが実行されなかった。
HSUS(全米動物保護協会)は郡保安官事務所へ調査証拠を渡し、刑事告訴をするように求めている。
この、伊藤ハムの養豚場で使われている、妊娠用ブタの管理のための、クレート(閉じ込め)飼育は「動物虐待」であるとして、アメリカのいくつかの州では禁止されている。クレートの中で、ブタは、せいぜい、前後に1歩、歩ける程度で、方向転換すらできないからである。
このクレート飼育は伊藤ハムに限らず、日本の畜産業の80%以上で行われている。
回答の中にあった昨年11月に作ったという日本ハムの動物福祉ガイドラインはこれだ。
ニッポンハムグループ アニマルウェルフェアガイドライン
https://www.nipponham.co.jp/csr/nhgroup/supply/animal_welfare.html?fbclid=IwAR2M754s_cVe5gPuouv-guxbLSw0IbXvuv59XQTIPUidj4VUJcA48JwZwz0
私たちは生命の恵みを大切にし、家畜におけるアニマルウェルフェアに配慮した事業を行うことが重要であると認識しています。
ニッポンハムグループアニマルウェルフェアポリシーに基づき、グループ企業の生産、輸送、処理の各工程においてアニマルウェルフェアガイドラインに沿った事業を推進します。
第 1 章 基本事項
1.適用範囲
本ガイドラインの適用範囲は、資本を過半数保有する国内外のグループ会社とします。
2.管理方法
運用管理にあたっては、定期的な確認を行い、不適切な事象が確認された場合は、改善を図ります。
3.人財育成
業務に携わる者には、アニマルウェルフェアポリシーの理解や、アニマルウェルフェアを推進するための知識、業務遂行に必要な技術などの教育を実施します。
4.法令・文化
本ガイドラインを運用するにあたっては、各国、各地域における法令などを遵守し、多様な文化などに配慮します。
第2章 生産
1.管理方法
家畜の健康状態を把握し、家畜に不要なストレスを与えたり、けがをさせないように丁寧に扱います。痛みを伴うおそれのある処置を行う場合は、家畜の苦痛緩和に努めるとともに、感染症の予防に努めます。
けがや病気のおそれがある家畜が確認された場合には、速やかに獣医師に報告し対処します。
治療を行っても回復する見込みがない場合や、著しい生育不良や虚弱で正常発育に回復する見込みがない場合は、適切な方法で安楽死の処置をとります。
農場や畜舎に病原体が侵入するリスクを減らすとともに、病原体の拡散を防ぐために、各国で定められた家畜伝染病予防法に基づき、各畜種ごとに定められた管理基準を遵守します。
2.栄養
家畜の発育段階等に合わせ、適切な栄養と生理的要求を満たす十分な飲用水を得ることができるよう努め、給餌器や給水器は定期的な整備と清掃を行います。
3.畜舎
畜舎内の環境が家畜にとって快適であるように配慮するとともに、病原体・有害動物の侵入防止等必要な管理設備を備えます。
第3章 輸送(家畜の搬入と搬出)
1.基本事項
家畜の輸送にあたっては、家畜に不要なストレスを与えたり、けがをさせないように丁寧に扱います。
2.輸送の準備
輸送する畜種に応じた適切な輸送計画を作成します。管理者及び飼養者は、輸送前に家畜の健康状態やけがの有無等を確認し、必要に応じて獣医師と相談して対処します。
3.輸送する家畜の管理方法
過度の空腹、渇水、疲労が予測される長時間の輸送の場合は、適切に給餌・給水・休息をとることができるように配慮します。
第4章 処理
1.基本事項
家畜の処理にあたっては、家畜に不要なストレスを与えたり、けがをさせないように丁寧に扱います。家畜が収容される係留所は清潔にし、家畜にとって快適であるように配慮します。搬入された家畜の生体検査は、各国で定められた、しかるべき資格保有者により実施されるようにし、病原体の拡散を防ぐために、畜種に応じた防疫措置や衛生管理体制等を整備
します。
2.家畜の移動
家畜の移動にあたっては、転倒や滑ってけがをすることのないように家畜との適切な位置と距離を保ち誘導するとともに、補助道具等の使用によって家畜に不要なストレスや苦痛を与えることがないように配慮します。
3.と畜
と畜は適切な訓練を受けた十分な知識と技術を有する者が行い、使用する設備・器具は適切に維持管理します。
以上
こんな最低限当たり前でないといけないことがこれまでガン無視されてきたという事実を忘れてはならないしそれは今も現在進行形。
これが掲げられた所で、今日も日本ハムの養豚場では、麻酔なしで去勢された豚や、麻酔なしで尻尾を切断されてる豚達が泣き叫び、母豚は我が子を助けてやれない苦痛にも苦しみ、使えないと判断された子豚はまだ息を保ったまま廃棄処理されている事はほぼ間違いない。
何故なら畜産動物達に対する容赦ない暴力行使、それを容認するその態度は日本のスタンダードであり、
日本ハムの問題だけではないからだ。
しかし一方で日本ハムに期待したいと思う気持ちもどこかにある。
今回参加するにあたり2020年の報告書に目を通していたが、
「肉を使わない商品を希望するお客様がいる」という
動物を食べたくないという人達がいるということを認識している記述を見つけて驚いた。
そしてVEGANのニーズについて語られるニュースのほとんどが、日本人の存在を無視して外国人の要望ということで片付けられてしまってきたことはVEGANニュースを追っている方なら知っていると思うが、
日本ハムの報告書にはちゃんと日本人が含められていたのである。
また環境問題についてもちゃんと認識していて問題に取り組もうとしている姿勢が見える。
告発動画があがる前の報告書でこういった内容が記載されていた点に関しては評価しても良いかと思った。

株主として、日本ハムの未来に望むこと。
ニッポンハムグループが2030年のありたい姿として描いた
Vision2030「たんぱく質を、もっと自由に。」
取り扱っている全てのタンパク質を動物を犠牲にしないものに置き換え動物を解放してほしい。
この日本でも植物性ミート市場はいま凄い勢いで拡大している。
日本ハムが本気でそこに取り組んだなら、植物性ミートを専門に扱う企業に生まれ変わることなど
そう難しい事ではないのでは?と思える。
動物を犠牲にしなくても、タンパク質は得られます。
「動物達を、一刻も早く自由に。」してください。
もう私は今後日本ハムの株主総会に出席することはありません。
でもこの想いを共有して声を上げ続けてくださる方達がいる限り、
不可能に思えることを現実にできるかもしれない。
そう思います。

以下は丸大食品の株主総会に参加した安ちゃんのレポート。
株主総会が終わってから安ちゃんとお互いの報告兼ねてVEGANパプリカ食堂でVEGANランチをして色々話を聞いたが、
株主総会に出席したのはたったの13人だったようでそれがまず驚いた。
私たちが以前丸大食品の株主総会前で活動した時は少なくとも50人はいたのにねと。。。
そして社長もまさかそんな質問が来るとは想像もしていなかった=日頃から動物福祉のことなんてこれっぽっちも考えていないのだろう、
農水省の取り決めに従っているし自分達は何も悪いことはしていないと言うような言い訳としか受け取られないしょーもない回答だったようで、日本ハムが素晴らしい企業に見えてくる錯覚を引き起こしてしまう件、笑
日本の食肉加工会社の代表的存在とも言える日本ハムの取り組みが、
他の同業者に影響を与えることも間違いありません。
以下安ちゃんのレポート。
https://www.facebook.com/blueearth.and.nature/posts/pfbid0xgRRhnj8LMuEW8LiQtFZD8jN3qeALKxk7exUG3bfCjmvWkN2x9Unb36MhypdAK8vl
2022年6/24(金) 丸大食品株主総会
善意の方のご厚意により資金のご助力がありまして(本当に有難うございます🙇)、3月末までに丸大食品の株式を取得して昨日の株主総会に出席し、妊娠ストール廃止についての質問をしてきました。
同業他社である日本ハムは、養豚場での豚への衝撃的な虐待が発覚して問題となり、2030年度までに妊娠ストールの廃止を決定しています。
丸大食品は妊娠ストールについての情報発信がなかったのですが、その点について妊娠ストールの廃止を検討中である旨のご回答をいただきました。
質問内容や回答は、
大体こんな感じでした。
出席者が私を含めて13人と少なく、株主からされた質問も3つでした。私は一番目に質問させていただきました。
私「変異を続ける新型コロナウイルスや、豚熱とか、本当に先行き不透明な状況だと思うのですが、
同業他社の日本ハムの養豚場で、豚を投げたり、生きたままで廃棄したりするなどの虐待が行われていたことが発覚してネット上で問題となり、日本ハムは、2030年度末までに国内全農場にて妊娠ストールを廃止すると自社WEBサイトで発表しました。
丸大食品のウェブサイトでは、妊娠ストールの件を含めて、アニマルウェルフェアに関する情報がどこにも見あたりません。
妊娠ストールの廃止目標や、アニマルウェルフェアへの取り組み状況は、現在、どの程度進んでいますか?
また、日本ハムと同様に、豚を蹴ったり殴ったり投げたりするなどの動物虐待が行われていないことが確認できる、第三者的な監視システムは整っているでしょうか?
どうぞよろしくお願いします。」
社長「アニマルウェルウェアについてのご質問ですが、自社の農場につきましては、農水省のアニマルウェルフェアの考え方に対応した管理システムの内容をふまえて、??に取り組んでおります。
また、担当者がセミナー等に参加し、アニマルウェルフェアについての理解を深める取り組みを開始しております。
このように進めてまいりたいということであります。」
丸大食品が国内に有する丸大島根ファームについてのリターン(?)に関する質問があった後、このような回答が追加されました。
社長「アニマルウェルフェアを含めまして、先ほど冒頭にご指摘をいただきましたが、あまり情報が出てないというご指摘をいただいていますので、今後、当社のホームページ等で様々な??について、開示できる内容については検討を進めてまいりたいということを考えております。ご理解賜りますようよろしくお願いします。」
「ほかに質問はございませんか?」
私「妊娠ストールについて回答をいただいていないのですけど、今後廃止に向けての取り組みを教えていただけないでしょうか?
妊娠ストールの廃止のご検討はされていらっしゃいますか?」
社長「妊娠ストールの廃止について、検討状況をとのご質問をお伺いしました。
現在、社内で廃止に向けての検討を進めておりまして、社内での従業員教育を行っております。そういった状況であるということでご理解をお願いします」
「(廃止の)時期とかはわからないですか?」
「はい」
「有難うございました。」
正直な気持ちを言いますと、、、
アニマルウェルフェアとは、動物が生きている間の福祉です。もちろん大切なことなのですが、生きている間の地獄がいくらか軽減されたからと言って、殺してよい訳がありません。
動物福祉を発信するときは、いつも葛藤と罪悪感があります。
一番いいのは、動物を食べないことであるのは間違いありません。
飼料の高騰といい、
動物の尊厳を無視する飼育方法といい、
あるいは命を奪う行為が許されることへの疑問といい、
これからは丸大食品をはじめ、多くの食肉加工会社が植物性の食品会社へとシフトしてほしいと考えています。


(終了後、パプリカ食堂にて安ちゃんと報告会。)

始まりは2013年。そんな前だったのか、、、懐かしすぎる。。。
2013.6.26「日本ハムは豚を苦しめる動物虐待檻を止めて下さい@大阪」
http://amour918.blog.fc2.com/blog-entry-1195.html

2018.6.28「丸大食品株主総会~苦しみ続ける母豚の代わりに株主へ声を届ける活動レポ」 妊娠ストール廃止は世界の常識!日本の食肉加工会社は恥を知れ!
http://animalliberation.blog.fc2.com/blog-entry-187.html
2019.6.27「丸大食品株主総会にてアニマルライツ活動レポ」VEGANブームが引き起こしてるこの1年の変化。 植物性ミートを取り入れられるなら、拷問飼育で苦しみ続ける母豚の気持ちにも寄り添って!!妊娠ストールを早急に廃止して!!
http://animalliberation.blog.fc2.com/blog-entry-277.html

2022.6.24(金)
あちこちで株主総会が行われるシーズン。
今日は数年ぶりに食肉加工会社の株主総会の日の活動を決行した。
これまでは株主総会が行われる会場前で、株主の皆さんに向けての啓発活動が主だったが、
今回は全く違う活動形態、
なんと、日本ハムの株主になって、社長を目の前に動物達の声を届けるというアクションを決行。
日本ハムの株主総会が行われる会場はコンサート等も行われる規模の大阪サンケイホールブリーゼにて。


私は2017年に日本ハムが協賛したマラソン大会に出場して啓発するという活動を行い、
関連する仮装大会イベントの参加を日本ハムに妨害されたと思われた悔しい過去もあり、
個人的には特別な憎しみも抱きながら迎えた株主総会でもあった、笑
2017.4.9 これがアニマルライツ流。走るデモ行進!芦屋さくらファンランに参加「助けて~!妊娠ストールに閉じ込められている母豚とその子供たち」そして日本ハムに消された私たち。マラソンイベントと肉食業界の恐るべき関係。
http://amour918.blog.fc2.com/blog-entry-1829.html

改めて観ても凄いインパクトだ、、、拍手。
これまでの活動の中で、「私たちも株主になって直接意見できたら1番いいのにね。。。」と話していた懐かしい記憶が蘇る。
貯金あるような優雅な環境だったら実現できるだろうけど、
借金増えるだけみたいな経済苦でたまにしかない仕事休みで活動続けてきた身としては株主になって意見するなど夢のまた夢。
しかし、それが今回実現したのだ。。。
何故実現したかというと、
以前から私が行ってきた活動を知っているある方から、
株主費用は払うから、日本ハムの株主になって発言してほしいという依頼が来たのだ。
お話を聞くとその方は、以前日本ハムの養豚場で豚たちに対して行われている容赦ない虐待行為が告発されたこの動画を観て、この状況をどうにかしたいという一心だった。
PETAが日本ハムの養豚場の実態を暴露【翻訳掲載】
https://animals-peace.net/farmanimals/nipponham-pig-farm.html
「勿論やります!やらせてください!!」とソッコーでOKした。
そして同業者である丸大食品の株主になってくれる人はいないかと相談を受け、
ずっと活動を共にしてきた安ちゃんを紹介して安ちゃんも勿論ソッコーでOK!!
安ちゃんは同日行われた丸大食品の株主総会へ出席してきた。
活動をはじめた当初から言い続けてるように、私は団体でなくても個人でも動物の犠牲を訴える活動が出来る事を示しそれを広めるのが重要と考え、誰もがそれを実践できる環境を実現するため基本個人活動に徹して活動を行ってきた。
私にとってそこは非常に重要なポイントであるので、ちゃんと記しておきたいが、依頼主を含めて今回の活動も全くの個人によるものであり、告発動画をあげたPETAやその他の団体とは全く無関係であることをお伝えしておきたい。
そして、株主総会で動物達の代わりに声を届けるという手法は、
海外のアニマルライツ活動では普通に行われていることである事も同時に知ってもらいたい。
このような形で、動物の声を届ける方法があるんです。
企業に意見を届けるには電話や手紙、メール、署名活動と言った方法があるが、
適当に交わされる事がほとんどであり、その意見が企業のTOPにまで届いているかを確認するのは通常困難だ。
しかし株主総会ではそのTOPが目の前にいて直接質問を問いかけることが出来る、
そして会社を支えてる株主の声は単なる反対勢力の意見と違って適当にあしらうことは出来ない。
誰もが出来る方法ではないが、声を確実に届けるという意味ではこの方法が最も効果的と言えるだろう。
だからそれが出来る環境にある方は率先して株主になって動物の声を届けてほしい、
そんな活動が広がる機会にもなって欲しい想いも含めてこのブログをあげています。
株主になるために費やしたお金は状況によってはプラスになって返ってくる場合もある訳で、
貯蓄を動物達のために生かす有意義な方法とも言える。
会場内のカメラ撮影は一切禁止だったため、その様子を伝えられないのが残念だが、
咳ひとつするのも気をつかうような静かで張り詰めた空気の中、それは行われた。
100人ほどの株主が集まっていただろうか?
BIGボスの存在も併せて日本ハムを支持する人達が集まっており企業の知名度の高さ、
畜産動物達の味方の少なさを当然感じずにいられずいたたまれない気持ちになった。
そしてこの環境の中で、動物達の声となるには、まず質問コーナーで自分を当てて貰い発言の機会を得るという壁を越えなければならない。
そこをクリア出来なければわざわざ株主になった意味がなくなってしまう。。。
その心配があまりに大きく株主総会に出席するのも人生で初めてのことで実に緊張の時間だったが、
意外にも質問タイムでは控えめな株主が多いのか手を上げる人が少なく、思いの外スムーズに質問する機会を得ることが出来てラッキーな展開になった。
私は2番目の質問者として、ステージ前に用意されたマイクスタンドに立った。
目の前には、豚たちを凄まじく苦しめ続けている日本ハムのリーダーの存在。
ここで発言する時が来るとは、、、
憎しみと緊張と興奮が混じり合いなんとも言えない感情に包まれた
本当に貴重で有意義な時間であった。
(日本ハム畑佳秀社長)

今回は依頼主がいたからこそ実現したこの機会。
どんな質問をして欲しいか依頼主の意見を事前に尋ねていたが、
日本ハムの養豚場での豚たちに対する虐待問題についての対応について質問して欲しいとのこと。
そこにはそんな実態がある事も知らないであろう、株主に対する啓発の想いもこめられていた。
伝えたい事があまりに多すぎるが質問はひとつだけで簡潔にまとめなければならない。
依頼主と相談した結果、以下の質問を行うことにした。
質問内容の主な目的は、動画にあった豚たちが置かれてる悲惨な状況に目を向けさせ改善を促す、日本ハムに対して動物の声が確実に広がっているという危機感を抱かせることであり、動物の解放を訴えるものではない。
そして敵と見抜かれないような質問内容に留めるのもポイントとなった。
依頼主の方は私の性格も良くご存じの方なので遠慮なく言わせてもらうが、
もし私個人が思いのままに質問するとしたら、こんな上品?な質問では到底終わっていなかったことを付け加えておきたい、笑
日本ハム株主総会にて、さっち~の質問
「43番の太田です。宜しくお願いいたします。
先ほどアニマルウエルフェアの強化について取り上げられていましたがそれに関連する質問をさせていただきます。
去年の9月にインターネット上で知ったんですけど、
日本ハムのどこかの養豚場で内部告発による動画が出回っていました。
その動画には、子豚を手荒に投げつけたり床に叩きつけられたリですとか、
また同じ女性として非常に胸が痛んだんですけれども、
母豚の前で子豚を痛めつけるという非常にショックな光景を目にいたしました。
もしあのような行為が普通に行われているとしたら大きな問題だと思います。。。
日本ハムは全国に26ほどの直営農場がありますが
その全ての養豚場でそういったことが行われていないかの調査は行われたのでしょうか?
もしまだされていないとしたらちゃんと調査を行い対応すべきだと思います。
また告発動画については今年Instagramで元AKBの板野友美ちゃんもショックを受けたと投稿してニュースになったり、
まだまだ拡散が続いている状況です。
企業として慎重な対応が求められるべきだと思います、宜しくお願いいたします。」




最後の板野友美ちゃんの件については、依頼主と事前に打ち合わせしてた話ではなかったが、
その場で質問時間に余裕あったと感じたので、より一層の危機感を感じてもらうために急遽私の判断で付け加えた件。
終わってみたら、もっとあれ言えたなとか色々思い直して、せっかくの貴重な時間をもっと生かせたかもしれないと、ひたすら後悔の気持ちになってしまった件。
そしてこの質問に対して社長は、この分野の責任者である副社長を指示して答えさせた。
質問タイムできちんと株主様の声に応じられるようにと、ステージ上にはあらゆる分野に精通してる役員がずらっと並んでいた。
私の質問に回答したのは、副社長兼食肉事業本部長の木藤哲大氏。
今回カメラ撮影等が禁止で残念ながら録音できなかったこともあり、細かい部分まで載せられていないかもだが、
回答はだいたいこのような感じだった。
木藤副社長の回答
「あれは2年前の出来事でした。
あの映像だけで当社のものなのかを判断するのは難しかったが、内部調査を行った結果、関わった従業員が判明し、一部当社でそういった事実があった事を確認しております。
(この時会場の空気が一瞬マジか、みたいな空気になったのを感じた気がした、気のせいかもだけど)
該当従業員には注意をして対応し、またその他の26農場も全て調査を行いました。
そーいった経緯を踏まえて去年11月に公式サイトでも公表しておりますが、アニマルウェルフェアを見直し、2030年までに全農場で妊娠ストールの撤廃することも決めております。
ただ決めたと口でいうだけでは、示しがつかないと思うので、まだ途中経過ではあるがちゃんと実行して結果を出していきたい。」
6月15日に発信されていた以下のニュースでも木藤副社長はアニマルウェルフェアについて以下のように言及している。
ブランド食肉 定量的訴求で差別化へ 日本ハム
https://shokuhin.net/57550/2022/06/15/%E8%BE%B2%E6%B0%B4%E7%95%9C%E7%94%A3%E6%A5%AD/shokuniku/?fbclid=IwAR05y4e63go7wl79UWEaYt-_UPm_20mM-5LEasG0p39l2-J-lVznDTVngYs

"持続可能なビジネスモデルとして、アニマルウエルフェアへの対応を強化し、30年にフリーストール化を宣言している。スマート養豚や環境にやさしいパッケージなどの取り組みにも力を入れ、持続可能な畜産を支え、たんぱく質を安定供給する。"
以下は日本ハムとやり取りを続けてきたアニマルライツセンターの記事。
2021.11.11「Good news! 日本ハムが妊娠ストールフリーを表明!」
https://www.hopeforanimals.org/broiler/good-news-nippon-ham-stall-free/?fbclid=IwAR3lOUTSwZkbyDdTuIdWpxIDp3LkvANNKkcOlfoflh1AGlmQ16JvZq0CDYQ
日本の大手食肉加工会社がやっと動いた、妊娠ストール撤廃という決断。
回答の出だしにあった"2年前"というのは、動画の中のあの行為が行われた時のことを言ってるのであろう。
日本ハムがようやく1歩前に進んだのは、あの動画があったからこそ、そうでなければこのような回答がすらすら出てくることはなかったであろうし、思いの外、ちゃんとしてるというか、周到な回答を貰ったなという印象。
今日参加してた株主の方々は、この誠実そうに見える日本ハムの回答を聞いて、安心した(してしまった)事だろう。
そしてこの回答を聞いて、日本ハムは動画が発信された事によって自分達の評価が下がることを恐れて動いたのは間違いない。
あの告発動画の存在は確実に日本ハムを動かした、それを確認できたという点については勿論喜ばしい気持ちになる。
しかし、他の株主が納得しても、動物搾取の問題、畜産業界の闇に声を上げ続けてきたVEGANである私はこれで納得いくはずがない。
もし今回の質問がなければ、"何故アニマルウェルフェアを強化しようと動き始めたのか?"
"その裏で何が起こっていたのか" 株主達が知る機会はなかったと言っていい。
本当のことを知らせずに、自分達は意識の高い企業として問題に向き合ってるかのように見せつけてるだけ。
一部の問題に注目を集めてその他の問題を覆い隠そうとしている日本ハムのやり方はずるい。
非常に懐かしい話題だが、10年前の2012年に同業者の伊藤ハムが、アメリカの関連子会社でブタ虐待問題が告発されて騒動になった当時、伊藤ハムはアメリカまで調査員を送り調べ上げた末、自社サイト上で、謝罪文書を掲載し、該当従業員の解雇を公表するという事態に発展したことがあった。
しかし日本ハムは今回そのような公表は行っていない。
それで日本ハムは企業責任を果たしたと言えるのだろうか?
「伊藤ハム 食肉虐待」
~以下動画説明文~
2012年4月に、HSUS(全米動物保護協会)により明らかになった、
伊藤ハムのアメリカ養豚場で撮影された映像。
1.職員が子豚の(切り取った)睾丸を投げ合い"面白がって"母親に食べさせているのを潜入調査員は見た。
2.交配をさせようとした職員が子宮でなく直腸に入れたため、肛門脱出と子宮脱出を引き起こした。主任はこの話を潜入調査員に笑いながら語った。脱出症の妊娠豚は他にも見られた。
3.職員が子豚をサッカーボールのように蹴り、子豚の足をもって弧を描いて振り、ゲンコツで母豚を殴り、子供と離れるのを抵抗する母豚を何度も暴力的に蹴る。
4.ある時は、後ろ足を骨折した母豚のおしりの上に体重のある職員が座ったり乗って跳ね、母豚は痛さに悲鳴をあげる。
5.病気もしくは障害で動けない母豚の状態を調査員が知らせたにも関わらず、獣医診療されずにおそらく脱水と餓えで死んだ。
6.産まれたばかりの子豚が糞尿で満たされた浅いくぼみに落ちて体がアンモニアで焼けており、調査員が主任にどうしたらこのようなケガと死を避けられるか助言したが実行されなかった。
HSUS(全米動物保護協会)は郡保安官事務所へ調査証拠を渡し、刑事告訴をするように求めている。
この、伊藤ハムの養豚場で使われている、妊娠用ブタの管理のための、クレート(閉じ込め)飼育は「動物虐待」であるとして、アメリカのいくつかの州では禁止されている。クレートの中で、ブタは、せいぜい、前後に1歩、歩ける程度で、方向転換すらできないからである。
このクレート飼育は伊藤ハムに限らず、日本の畜産業の80%以上で行われている。
回答の中にあった昨年11月に作ったという日本ハムの動物福祉ガイドラインはこれだ。
ニッポンハムグループ アニマルウェルフェアガイドライン
https://www.nipponham.co.jp/csr/nhgroup/supply/animal_welfare.html?fbclid=IwAR2M754s_cVe5gPuouv-guxbLSw0IbXvuv59XQTIPUidj4VUJcA48JwZwz0
私たちは生命の恵みを大切にし、家畜におけるアニマルウェルフェアに配慮した事業を行うことが重要であると認識しています。
ニッポンハムグループアニマルウェルフェアポリシーに基づき、グループ企業の生産、輸送、処理の各工程においてアニマルウェルフェアガイドラインに沿った事業を推進します。
第 1 章 基本事項
1.適用範囲
本ガイドラインの適用範囲は、資本を過半数保有する国内外のグループ会社とします。
2.管理方法
運用管理にあたっては、定期的な確認を行い、不適切な事象が確認された場合は、改善を図ります。
3.人財育成
業務に携わる者には、アニマルウェルフェアポリシーの理解や、アニマルウェルフェアを推進するための知識、業務遂行に必要な技術などの教育を実施します。
4.法令・文化
本ガイドラインを運用するにあたっては、各国、各地域における法令などを遵守し、多様な文化などに配慮します。
第2章 生産
1.管理方法
家畜の健康状態を把握し、家畜に不要なストレスを与えたり、けがをさせないように丁寧に扱います。痛みを伴うおそれのある処置を行う場合は、家畜の苦痛緩和に努めるとともに、感染症の予防に努めます。
けがや病気のおそれがある家畜が確認された場合には、速やかに獣医師に報告し対処します。
治療を行っても回復する見込みがない場合や、著しい生育不良や虚弱で正常発育に回復する見込みがない場合は、適切な方法で安楽死の処置をとります。
農場や畜舎に病原体が侵入するリスクを減らすとともに、病原体の拡散を防ぐために、各国で定められた家畜伝染病予防法に基づき、各畜種ごとに定められた管理基準を遵守します。
2.栄養
家畜の発育段階等に合わせ、適切な栄養と生理的要求を満たす十分な飲用水を得ることができるよう努め、給餌器や給水器は定期的な整備と清掃を行います。
3.畜舎
畜舎内の環境が家畜にとって快適であるように配慮するとともに、病原体・有害動物の侵入防止等必要な管理設備を備えます。
第3章 輸送(家畜の搬入と搬出)
1.基本事項
家畜の輸送にあたっては、家畜に不要なストレスを与えたり、けがをさせないように丁寧に扱います。
2.輸送の準備
輸送する畜種に応じた適切な輸送計画を作成します。管理者及び飼養者は、輸送前に家畜の健康状態やけがの有無等を確認し、必要に応じて獣医師と相談して対処します。
3.輸送する家畜の管理方法
過度の空腹、渇水、疲労が予測される長時間の輸送の場合は、適切に給餌・給水・休息をとることができるように配慮します。
第4章 処理
1.基本事項
家畜の処理にあたっては、家畜に不要なストレスを与えたり、けがをさせないように丁寧に扱います。家畜が収容される係留所は清潔にし、家畜にとって快適であるように配慮します。搬入された家畜の生体検査は、各国で定められた、しかるべき資格保有者により実施されるようにし、病原体の拡散を防ぐために、畜種に応じた防疫措置や衛生管理体制等を整備
します。
2.家畜の移動
家畜の移動にあたっては、転倒や滑ってけがをすることのないように家畜との適切な位置と距離を保ち誘導するとともに、補助道具等の使用によって家畜に不要なストレスや苦痛を与えることがないように配慮します。
3.と畜
と畜は適切な訓練を受けた十分な知識と技術を有する者が行い、使用する設備・器具は適切に維持管理します。
以上
こんな最低限当たり前でないといけないことがこれまでガン無視されてきたという事実を忘れてはならないしそれは今も現在進行形。
これが掲げられた所で、今日も日本ハムの養豚場では、麻酔なしで去勢された豚や、麻酔なしで尻尾を切断されてる豚達が泣き叫び、母豚は我が子を助けてやれない苦痛にも苦しみ、使えないと判断された子豚はまだ息を保ったまま廃棄処理されている事はほぼ間違いない。
何故なら畜産動物達に対する容赦ない暴力行使、それを容認するその態度は日本のスタンダードであり、
日本ハムの問題だけではないからだ。
しかし一方で日本ハムに期待したいと思う気持ちもどこかにある。
今回参加するにあたり2020年の報告書に目を通していたが、
「肉を使わない商品を希望するお客様がいる」という
動物を食べたくないという人達がいるということを認識している記述を見つけて驚いた。
そしてVEGANのニーズについて語られるニュースのほとんどが、日本人の存在を無視して外国人の要望ということで片付けられてしまってきたことはVEGANニュースを追っている方なら知っていると思うが、
日本ハムの報告書にはちゃんと日本人が含められていたのである。
また環境問題についてもちゃんと認識していて問題に取り組もうとしている姿勢が見える。
告発動画があがる前の報告書でこういった内容が記載されていた点に関しては評価しても良いかと思った。

株主として、日本ハムの未来に望むこと。
ニッポンハムグループが2030年のありたい姿として描いた
Vision2030「たんぱく質を、もっと自由に。」
取り扱っている全てのタンパク質を動物を犠牲にしないものに置き換え動物を解放してほしい。
この日本でも植物性ミート市場はいま凄い勢いで拡大している。
日本ハムが本気でそこに取り組んだなら、植物性ミートを専門に扱う企業に生まれ変わることなど
そう難しい事ではないのでは?と思える。
動物を犠牲にしなくても、タンパク質は得られます。
「動物達を、一刻も早く自由に。」してください。
もう私は今後日本ハムの株主総会に出席することはありません。
でもこの想いを共有して声を上げ続けてくださる方達がいる限り、
不可能に思えることを現実にできるかもしれない。
そう思います。

以下は丸大食品の株主総会に参加した安ちゃんのレポート。
株主総会が終わってから安ちゃんとお互いの報告兼ねてVEGANパプリカ食堂でVEGANランチをして色々話を聞いたが、
株主総会に出席したのはたったの13人だったようでそれがまず驚いた。
私たちが以前丸大食品の株主総会前で活動した時は少なくとも50人はいたのにねと。。。
そして社長もまさかそんな質問が来るとは想像もしていなかった=日頃から動物福祉のことなんてこれっぽっちも考えていないのだろう、
農水省の取り決めに従っているし自分達は何も悪いことはしていないと言うような言い訳としか受け取られないしょーもない回答だったようで、日本ハムが素晴らしい企業に見えてくる錯覚を引き起こしてしまう件、笑
日本の食肉加工会社の代表的存在とも言える日本ハムの取り組みが、
他の同業者に影響を与えることも間違いありません。
以下安ちゃんのレポート。
https://www.facebook.com/blueearth.and.nature/posts/pfbid0xgRRhnj8LMuEW8LiQtFZD8jN3qeALKxk7exUG3bfCjmvWkN2x9Unb36MhypdAK8vl
2022年6/24(金) 丸大食品株主総会
善意の方のご厚意により資金のご助力がありまして(本当に有難うございます🙇)、3月末までに丸大食品の株式を取得して昨日の株主総会に出席し、妊娠ストール廃止についての質問をしてきました。
同業他社である日本ハムは、養豚場での豚への衝撃的な虐待が発覚して問題となり、2030年度までに妊娠ストールの廃止を決定しています。
丸大食品は妊娠ストールについての情報発信がなかったのですが、その点について妊娠ストールの廃止を検討中である旨のご回答をいただきました。
質問内容や回答は、
大体こんな感じでした。
出席者が私を含めて13人と少なく、株主からされた質問も3つでした。私は一番目に質問させていただきました。
私「変異を続ける新型コロナウイルスや、豚熱とか、本当に先行き不透明な状況だと思うのですが、
同業他社の日本ハムの養豚場で、豚を投げたり、生きたままで廃棄したりするなどの虐待が行われていたことが発覚してネット上で問題となり、日本ハムは、2030年度末までに国内全農場にて妊娠ストールを廃止すると自社WEBサイトで発表しました。
丸大食品のウェブサイトでは、妊娠ストールの件を含めて、アニマルウェルフェアに関する情報がどこにも見あたりません。
妊娠ストールの廃止目標や、アニマルウェルフェアへの取り組み状況は、現在、どの程度進んでいますか?
また、日本ハムと同様に、豚を蹴ったり殴ったり投げたりするなどの動物虐待が行われていないことが確認できる、第三者的な監視システムは整っているでしょうか?
どうぞよろしくお願いします。」
社長「アニマルウェルウェアについてのご質問ですが、自社の農場につきましては、農水省のアニマルウェルフェアの考え方に対応した管理システムの内容をふまえて、??に取り組んでおります。
また、担当者がセミナー等に参加し、アニマルウェルフェアについての理解を深める取り組みを開始しております。
このように進めてまいりたいということであります。」
丸大食品が国内に有する丸大島根ファームについてのリターン(?)に関する質問があった後、このような回答が追加されました。
社長「アニマルウェルフェアを含めまして、先ほど冒頭にご指摘をいただきましたが、あまり情報が出てないというご指摘をいただいていますので、今後、当社のホームページ等で様々な??について、開示できる内容については検討を進めてまいりたいということを考えております。ご理解賜りますようよろしくお願いします。」
「ほかに質問はございませんか?」
私「妊娠ストールについて回答をいただいていないのですけど、今後廃止に向けての取り組みを教えていただけないでしょうか?
妊娠ストールの廃止のご検討はされていらっしゃいますか?」
社長「妊娠ストールの廃止について、検討状況をとのご質問をお伺いしました。
現在、社内で廃止に向けての検討を進めておりまして、社内での従業員教育を行っております。そういった状況であるということでご理解をお願いします」
「(廃止の)時期とかはわからないですか?」
「はい」
「有難うございました。」
正直な気持ちを言いますと、、、
アニマルウェルフェアとは、動物が生きている間の福祉です。もちろん大切なことなのですが、生きている間の地獄がいくらか軽減されたからと言って、殺してよい訳がありません。
動物福祉を発信するときは、いつも葛藤と罪悪感があります。
一番いいのは、動物を食べないことであるのは間違いありません。
飼料の高騰といい、
動物の尊厳を無視する飼育方法といい、
あるいは命を奪う行為が許されることへの疑問といい、
これからは丸大食品をはじめ、多くの食肉加工会社が植物性の食品会社へとシフトしてほしいと考えています。


(終了後、パプリカ食堂にて安ちゃんと報告会。)

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