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苦しみ続ける動物達のために❤さっち~のブログ❤№2

動物達の苦しみから目を背けさせようとアメブロを強制退会させられFC2に引っ越してから5年。そのブログが容量いっぱいとなりましたので、こちらのブログを新しく作りました。宜しくお願い致します。旧ブログ→http://amour918.blog.fc2.com/

嗚咽が止まらない…ブラックジャックの「シャチの詩」 鉄腕アトムの「イルカ文明」時を経て、手塚治虫作品が訴えていること。それが何かを今こそ現代人は考えるべき時。 

こないだFacebookで海外のフレンドさん経由でタイムラインに流れてきて初めて知ったこの物語。
これはあの手塚治虫氏の作品「ブラックジャック」の中のストーリーのひとつだそう。
娯楽目的で、散々シャチやイルカ達を苦しめているこの日本という国で、
こんな素晴らしい漫画が存在していたとは。
何回観ても号泣、大泣きしてしまう。
漫画で嗚咽が止まらないほどこんなに泣いたのは初めてです、、、。
(貴重な動画なのでYOU TUBEにもあげといた)


私はブラックジャックという漫画がある事は知ってはいたが、
元々漫画に興味がない&世代的にも、読んだりした事は一度もなかった。
しかし今回、何故こんな作品が誕生したのか?
手塚治虫氏に興味が湧き、これを機に少し調べてみた。

『ブラック・ジャック』(BLACK JACK)は、手塚治虫による日本の漫画作品。
『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にて1973年11月19日号から1978年9月18日号にかけて連載したのち、1979年1月15日号から1983年10月14日号にかけて不定期連載された。全242話。略称はB・J。
テレビアニメは原作を元に、2004年から2006年にかけて放送されたそう。
https://tezukaosamu.net/jp/manga/438.html
「ストーリー」
無免許の天才外科医ブラック・ジャックが活躍する医学ドラマです。
ブラック・ジャックは、天才的な外科医で、死の危機にさらされた重症の患者を、いつも奇跡的に助けます。しかしその代価として、いつも莫大な代金を請求するのです。そのため、医学界では、その存在すらも否定されています。
人里離れた荒野の診療所に、自ら命を助けた助手のピノコとともに、ひっそりと暮らすブラック・ジャック。
彼の元には、今日も、あらゆる医者から見放された患者たちが、最後の望みを託してやってくるのです。

という設定の物語。
そこにシャチが登場したという訳ですね。

また、いくつかのストーリーでは、原作とテレビアニメで相違点があるらしく、このシャチのトリトンのお話の時も、原作とアニメでは少々内容が違ってるとのこと。

Wikipediaによると「シャチの贈りもの」(シャチの詩)
「トリトンは死亡しない。また原作では漁場を荒らしていたのはトリトンだが、アニメ版では別のシャチが荒らしておりトリトンはそのシャチから漁場を護っていたことになっている。」

原作についても知りたくなり、SNSでこの話について検索していたら、ブラックジャックを読んだ方の中でも、このストーリーに一番感動したと言ってる方が目立ってた。
当時あまりに擬人化しすぎてると酷評もあったようだが、
それだけ人々の心動かす作品だったということは、それだけ人々の心に動物を愛せる心があるって事なんだなと思う。。。

原作について感想書かれている方のブログを2つ貼っておきたい。
「夏の天使」:号泣必至ブラック・ジャック「シャチの詩」
https://suzumame.hatenablog.com/entry/2019/08/19/193000
toriton1.jpg

こちらの方は、コンビニの立ち読みで号泣してしまったそうです。
「シャチの詩」
"何日か後、自分が持ってきた真珠や金貨の粒に囲まれながら入江でトリトンは死んでいた。
口には、やっと拾った最後の真珠を一粒くわえて。。"
https://a-flukey-encounter.jimdofree.com/2017/09/26/シャチの詩/
BJtoriton.png

上の方はテレビアニメの展開についても存じておられるが、トリトンの死があったからこそ、これだけ人気の話になったとの感想を述べておられる。
そうだろうか?私は原作を知らず上の動画だけで号泣しまくりだったし、
それぞれ捉え方の違いはあって当然だけど、
「助かる道があるなら、助けてあげたかった。」そんな想いは共通していたんじゃないのかなと思いたい。
そして実際手塚治虫氏自身もそうだったのかもしれないと考えてしまう。
だから、別の角度から考えて欲しくて、助けられる道があるんだってことを伝えたかったのかもしれない。
こんな風に思ってしまうのも、原作を知って、私は違和感を感じることがあったから。
ブラックジャックにお礼を持ってくるマナーのよいトリトンが、どうして漁場で荒れ狂っていたのかということ。
私が思うに、トリトンは、自分達の生息地、海を荒らす人間に警鐘を鳴らすために人間に戦いを挑んでいたのではないかと考えてしまう。。
海洋生物たちにとって、海(人間にとっては漁場)を荒らしてるのは紛れもなく人間だから。。。
そんな風に考えてトリトンの事を考えたら、また涙が溢れて止まらなくなる、、、、、。
トリトン目線に立ってみれば、原作でもテレビアニメでも、トリトンは間違っていないということになる。
現代社会でも実際、過ちを犯し続けているのは人間。
もし手塚治虫が、そこまで考えて、この作品を作ったのだとしたら本当に凄いことだと思ったし、
いま改めてこの作品を知って、海洋生物たちとの向き合い方を考える機会にしてほしいとブログにあげた。
2021-04-15 (12)

そして、このシャチのストーリーを知って、「鉄腕アトム」の方でも、イルカを取り上げた話があったと耳にして調べてみたのだが、
この作品にも驚いた。
海底で文明を築いたドルフィン族が、金儲けのために海底を破壊しようとする人間と戦うストーリー。
2048年には海が死んでしまうといわれている事態にまで陥ってる現実。
手塚治虫は、そんな未来が訪れることをまるで予期していたかのよう、
人類への警告と捉えられる内容に思えてしまう。。。
そして、人間という傲慢な種族を共に終わらせようとアトムを誘うドルフィン族に対して、
人間の美しさを信じてるアトムは、今度はドルフィン族と戦う展開に、、、。
atomiruka.jpg

最後はお茶の水博士の力でどうにか一件落着となったが、そうなっていなかった場合、どんな展開になっていたのだろうか。
これもまた人間はどうあるべきかを問うてる、考えさせられる作品である。
「鉄腕アトム 84話 イルカ文明」
以下のリンク先から、フルで動画が見れます↓
http://b9game.com/wj/223152.html


私は「鉄腕アトム」についてもそう知らなかったので、今回改めて知る機会になったが、
鉄腕アトムが、元々サーカスに売られて働かされていたとは、、、。
また、差別問題を訴えてる漫画だったとも知り、手塚治虫氏の作品にある根底にある想いは全て綱がってるのだと感じる。
これはそうあってほしいという希望的観測だが、アトムは動物達の声を感じ取って欲しいと代わりに誕生した希望の存在だったのかもしれないと。

『鉄腕アトム』知られざる3つの魅力!もう一度読みたい手塚治虫の名作漫画!より
https://honcierge.jp/articles/shelf_story/4047
「地球を守るために人間の感情をもったアトムが悪に立ち向かっていくヒーロー漫画ですが、アトムはロボットであるがゆえにたびたび差別を受けます。当初サーカスに売られて働かされていたこと以外でも、何かが起こるたびに「ロボットなんかやっぱり信用できない」と言われるのです。
現実世界でも連日、人種差別、いじめなどの問題が多く取り立てられています。もちろんニュースの中で起きる問題だけでなく、自分たちの身近でも差別を感じていると思います。
手塚治虫はロボットであるアトムへの差別を表すことで、現実の地球上の差別問題を取り上げていると言えるでしょう。
また、本作の問題提起は差別にとどまりません。未来に対する思い全てです。
命、愛、自然など生きている上で必要不可欠なものと現実に起こりうる問題、起こっている問題に対して多くのことを訴え、大切なものは何かを考えさせてくれる時間を与えてくれるでしょう。

更に情報を追っていたら、このような作品もあった事を知った。
トリトン!もしかしたらシャチのトリトンと繋がっていたりするのだろうか?
「海のトリトン」1969/09/01-1971/12/31
https://tezukaosamu.net/jp/manga/2.html
「ストーリー」
トリトン族の最後の生き残りである少年トリトンが、海の支配者ポセイドン一族と闘う海洋冒険SFマンガです。
トリトンは、海の支配者であるポセイドン一族に、皆殺しにされたトリトン族の最後の生き残りでした。
人間に育てられたトリトンは、やがて海へ帰り、イルカのルカーたちに助けられながら成長して、もうひとりだけ生き残っていた人魚のピピ子と出会います。
やがてふたりは結婚し、7人の子どもが生まれました。
しかしトリトンは、ポセイドンのワナにはめられ、人間の敵に仕立てられてしまいました。
トリトンは立ち上がり、ついにポセイドンとの決戦を決意するのでした。
2021-04-15 (19)

「海のトリトン」も読んでみたくなった。
手塚治虫氏に、アニマルライツな意識があったかどうかは解らない。
しかし、動物を搾取する事がすっかり当たり前になってしまった現代社会において
手塚治虫氏の作品が、重要なメッセージを届けている事は間違いないであろう。
トリトンの悲しい涙はもう観たくない。。。

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