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殺されまくってる熊たちを助けたい!行動が実を結んでる!!2020.11.22 NHK「おはよう日本」で熊保護の観点から熊問題が報道されました。他局もこの報道を見習って下さい。 #熊を殺さないで #熊を生かす徹底的な対策を
"トヨ君の事や、この熊森さんの訴えを是非取り上げてほしい。"
以前Twitterや以下の記事で、TV局や新聞社等に意見をお願いしたいとお願いしていた件。
2020.10.18 熊を殺しまくるのはもう止めて!!!
【絶滅回避と共存のための5つの緊急提言】 読んでください!! 拡散してください!! マスコミに取り上げて貰えるよう意見してください!!
http://animalliberation.blog.fc2.com/blog-entry-373.html
なんと、その願いが叶いました!!!
11月17日にトヨ君のお世話ボランティアにまた参加した際、先週NHKが取材に来たと聞いて驚き!
どなたかがNHKに「クマ問題に関心のある記者さんへ」と手紙を送られたようで、その声が届いた結果だそうです^^
手紙を送ってくれた方の行動が実を結びました!ありがとうございました!
11月22日の朝に放送された「おはよう日本」という番組内で取り上げられました。
マスコミが中々伝えないナラ枯れのことにもちゃんと触れられ、熊保護の視点から、熊と共生するための様々な活動、情報が見事に集約されており本当に素晴らしい内容に仕上がっていて感激した。
特に大きな被害が出たリンゴ農園の幸福さんが、今では保護活動に協力されてるというお話は特に心打たれるものがあった。
しかもちゃんと結果を出しているという貴重なお話ばかり。
熊が人里に出てくるその背景にある問題は無視して、解決の糸口を探らない、
熊を殺すことばっかり、熊が悪者かのような印象しか与えないニュースばかりの中、
熊問題でこんなにまともな報道がされたのは初めての事だと思います。
今回の報道に関してはNHKに感謝したい、そして他局もこの報道を見習って欲しいと心底思う。
放送をご覧になられていない方は、以下NHK「おはよう日本」のYOU TUBEでご覧いただけます。
27分36秒から38分45秒まで。約11分の放送内容。
これは私があげてる動画です。熊問題の部分だけご覧になれます。
11月17日、3週間ぶりに見たトヨ君は、ドングリで脂肪をたっぷり蓄えて超真ん丸になっていた、笑
トヨ君はとても元気そうです。
11月15日に狩猟が解禁になり、この日も作業中、鉄砲の音が聞こえていた。
今までどれだけの動物が撃ち殺され理不尽に命を奪われてきたのだろうか。
しかし事態は悪化し続けてると思える現実ばかり。
それが正解ではないと解っていながら、あとどれだけ同じ過ちを繰り返すのでしょう。
熊問題だけでなく、動物を殺すことでは解決しないということを、今回の放送で考え直す人が増えてくれてたら嬉しい。
今回の放送は大反響だったようです。
報道に関して投稿されたこちらの方のTwitterも凄い盛り上がりようでした。
それだけ関心高い問題である事が窺えます。
以下熊森さんの重要な投稿も貼付けておきます。
今年、熊問題を周知させたくトヨ君の事をきっかけに熊森さんの活動に関わるようになって、ドングリ集めも初めて行った。
集めたドングリがちゃんと熊たちの役に立っていることを知れてとても嬉しい。
以下熊森さんのブログ記事を転載。
2020.11.1「熊森が運んだドングリをクマたちが食べています」
http://kumamori.org/news/category/%e3%81%8f%e3%81%be%e3%82%82%e3%82%8anews/56636/
地球温暖化や酸性雨(酸性雪)などの人間活動の影響を受けて、昨年に引き続き、多くの地域で、今年も山の実りゼロの異変が続いています。
たとえば、ブナの生育条件は、年平均気温が6度~12.5度まで。気温が上がると正常種子は実りません。ブナは大凶作で、実りはゼロです。
また、どんぐり類が枯死するナラ枯れの大発生など、信じられない事態が起きています。
奥山をフィールドに活動する私たちには、クマたちの本来の生息地である冷温帯の森が急速に劣化していると感じます。
飢えに苦しむクマたちが、日本海側の里や市街地に出て行き、連日殺処分されており、人身事故も多発しています。私たちは日々胸を痛めています。
緊急対策として、里の実りを山へ
環境危機による食糧不足により、人里周辺のカキ、クリ、どんぐり、オニグルミなどを食べに来ているクマは、エサが得られれば山へ戻ります。私たちは、近づかないでそっとしておいてやってほしいと思っています。絶滅防止のために、捕殺を控えるべきだと呼びかけています。
しかし、過疎化と高齢化で動物との棲み分けのための対策ができておらず、クマと人の突然の至近距離での接触を避けることが難しい地域が多いことも事実です。
このような場合、人身事故を防ぎ、クマの乱獲を止めるためには、クマたちを山にとどめることが必要です。そのためには、里の実りを、山中に運ぶことを緊急対策としてせざるを得ないと考えています。
下の動画は、山からクマが出てこないように、熊森が地元の方たちとクマの通り道にドングリや集落でもいだ柿などを運び、自動撮影カメラをかけてチェックしたものです。クマが、里の味を覚えると批判される方もいますが、柿は山にもあり、すでに昔から、クマは凶作年には、食用の木の実としてずっと認識しています。
ドングリを運んだ日時 昼 2020年10月26日14時35分
クマがやってきた日時 夜 2020年10月26日20時48分 暗くなってから、1頭のクマがやってきました。
熊森スタッフがカメラを回収したのは、10月27日の10時30分です。この間、約20時間の記録が取れました。
クマがドングリを食べている映像
2020年10月27日5時23分まで、実にこのクマは8時間半にわたって休まずに食べ続けていました。
クマは暗闇の中で、ドングリを食べ続け、明るくなる前に立ち去りました。クマは夜行性の動物ではありません。なぜ、暗いうちにドングリを食べるのかと言えば、それは人を避けて行動しているからでしょう。クマは、人を恐れ、できれば接触を避けたいと思っていることがわかります。
熊森が、大阪府豊能町で保護飼育している元野生のツキノワグマの「とよ」と同じ格好で食べています。
「とよ」との違いは、「とよ」は明るい昼に食べますが、このクマは、暗闇の中で食べていることです。
クマが立ち去ると、直ちに複数のタヌキが現れ、このドングリを食べ始めました。
このようなボランティア活動を続ける熊森に対して、焼け石に水と笑う人や反対する人もいます。しかし、何もしなければこのクマは里に下り、飢えに苦しんで夜、里の柿の実をこっそり食べに行き、大量に仕掛けられた罠に掛かって殺されるか、朝帰りが遅れて人間に見つかり、大勢の人たちに追い掛け回されて射殺されることになるでしょう。その過程で時には人身事故を起こしてしまうかもしれません。そちらの方がいいのでしょうか。多くの皆さんに考えていただきたいです。
山に実りが無い場合の緊急対策として、自治体や地域のみなさんにドングリ運び柿運びの実践を検討していただきたいです。
(注)山やクマに詳しくない方がどんぐりを運ぶのは危険です。私たちは、一般の方に山にどんぐりを持って行くことを推奨しているわけではありません。クマの出てきている地域で通り道を考え、人との接触が起こらない場所に置く必要があり、森やクマに詳しい集落の方や猟友会と一緒に行うことが望ましいです。
元野生グマ「とよ」の飼育からわかる秋のクマのどんぐり食
「とよ」は、大阪府豊能町で推定5歳でイノシシ用の箱罠にかかり、殺処分が決まったため(鳥獣保護法によれば錯誤捕獲で放獣しなければならないのですが)、やむを得ず熊森が、高代寺の協力のもと保護飼育することになりました。
とよを飼ってみてわかったことですが、成獣グマは50キロのドングリを約一週間で平らげます。200キロ運ぶと、1頭のクマを1か月間山に留められます。
秋は、クリやどんぐりなどの堅果を好む
10月13日に、「とよ」にドングリの山を与え、中央にリンゴと柿を1個づつ置いてみました。
「とよ」は、掃除後、運動場に出されると、ドングリの山に飛んできて、リンゴと柿を前足で払いのけ、ドングリと栗だけを抱きかかえるようにして、ずうっと食べ続けていました。(観察時間4時間)
冬ごもり前のこの時期、クマが本当に食べたいのは、皮下脂肪を蓄えるために欠かせない栗やドングリなどの堅果類の実りなのです。

ドングリの山の上に覆いかぶさるようにしてドングリを食べ続ける「とよ」
時たま、プールに行って水をゴクゴク飲み、また、ドングリのところに戻って食べ続けていました。

プールの水を飲む「とよ」、冬ごもりに向けてだいぶん皮下脂肪がついてきました。
人と心を通わせられる穏やかな生きものです
クマとの共存策を考えるには、殺されたクマを解剖して研究しているだけではだめで、生きたクマを飼ってよく観察することが必要です。クマを飼うと、いろんなことがわかってきます。人間と深く心が通じ合えるすばらしい動物です。
野生で大人になったクマは人を恐れています。しかし、愛情いっぱいに飼育すると、クマはやがて人間を信頼するようになり、よくなつきます。そして、表情が明るくなり、幸せそうな顔付きになります。それを見た人々の頬はゆるみ、みんなが笑顔になってゆきます。

高代寺(大阪府)の「とよ」10歳 2020.10.13撮影
クマとの共存のために動き出そう
クマは、今、まるで凶悪犯罪者のように報道されていますが、大きな誤解です。大変な間違いです。
飼ってみると、人間よりずっと平和的で飼育者を思いやるやさしい動物であることがわかります。
祖先がしてきたように、人と棲み分け生息できる環境を取り戻してやれば、クマは日本の国土で人間と十分共存できる動物です。
戦後、広大な奥山生息地を破壊した私たち人間が、責任を取って、奥山を復元しませんか。
情けはクマのためならず。
私たちの大切な水源の森を未来永劫に守ることでもあるのです。
山の実りが皆無になってしまった今、当面、山裾に、クマの餌場として、クマ止め林(凶作年のえさとなるような柿やクリ、平地で実るクヌギなどのドングリ種の林)を造っていきませんか。
目の前の問題解決を図るため、里でもいだ柿やドングリを、山に運んでやりませんか。
学校が子供たちにドングリ集めを広めてくだされば、すばらしい情操教育、環境教育になります。
今秋の緊急対策として、里のドングリを集めてくださっているすべての皆さんに、心から感謝申し上げます。(完)
~転載終了~
(その他、関連記事)
2020.11.22「四国山地の奥山で、熊森がついにクマたちの餌場づくりを開始」
http://kumamori.org/news/category/%e3%81%8f%e3%81%be%e3%82%82%e3%82%8anews/56846/
みんなで熊を守りましょう。
それが英知を兼ね備えた人間が歩む道です。
これからも日本熊森協会の活動に注目&協力をお願いいたします。

以前Twitterや以下の記事で、TV局や新聞社等に意見をお願いしたいとお願いしていた件。
2020.10.18 熊を殺しまくるのはもう止めて!!!
【絶滅回避と共存のための5つの緊急提言】 読んでください!! 拡散してください!! マスコミに取り上げて貰えるよう意見してください!!
http://animalliberation.blog.fc2.com/blog-entry-373.html
なんと、その願いが叶いました!!!
11月17日にトヨ君のお世話ボランティアにまた参加した際、先週NHKが取材に来たと聞いて驚き!
どなたかがNHKに「クマ問題に関心のある記者さんへ」と手紙を送られたようで、その声が届いた結果だそうです^^
手紙を送ってくれた方の行動が実を結びました!ありがとうございました!
11月22日の朝に放送された「おはよう日本」という番組内で取り上げられました。
マスコミが中々伝えないナラ枯れのことにもちゃんと触れられ、熊保護の視点から、熊と共生するための様々な活動、情報が見事に集約されており本当に素晴らしい内容に仕上がっていて感激した。
特に大きな被害が出たリンゴ農園の幸福さんが、今では保護活動に協力されてるというお話は特に心打たれるものがあった。
しかもちゃんと結果を出しているという貴重なお話ばかり。
熊が人里に出てくるその背景にある問題は無視して、解決の糸口を探らない、
熊を殺すことばっかり、熊が悪者かのような印象しか与えないニュースばかりの中、
熊問題でこんなにまともな報道がされたのは初めての事だと思います。
今回の報道に関してはNHKに感謝したい、そして他局もこの報道を見習って欲しいと心底思う。
放送をご覧になられていない方は、以下NHK「おはよう日本」のYOU TUBEでご覧いただけます。
27分36秒から38分45秒まで。約11分の放送内容。
これは私があげてる動画です。熊問題の部分だけご覧になれます。
11月17日、3週間ぶりに見たトヨ君は、ドングリで脂肪をたっぷり蓄えて超真ん丸になっていた、笑
トヨ君はとても元気そうです。
今日のトヨ君のマイベストショット♥️
太田 幸子さんの投稿 2020年11月17日火曜日
はぁ、たまらん可愛い♥️
抱きしめたい、でもそれは出来ない掟。
3週間ぶりに見たトヨ君は、冬ごもりに備えてしっかりドングリを食べており体がすごく大きくなってた。
顔もお腹も背中もお尻も何もかもまん丸、笑...
11月15日に狩猟が解禁になり、この日も作業中、鉄砲の音が聞こえていた。
今までどれだけの動物が撃ち殺され理不尽に命を奪われてきたのだろうか。
しかし事態は悪化し続けてると思える現実ばかり。
それが正解ではないと解っていながら、あとどれだけ同じ過ちを繰り返すのでしょう。
熊問題だけでなく、動物を殺すことでは解決しないということを、今回の放送で考え直す人が増えてくれてたら嬉しい。
今回の放送は大反響だったようです。
報道に関して投稿されたこちらの方のTwitterも凄い盛り上がりようでした。
それだけ関心高い問題である事が窺えます。
#おはよう日本
— s k (@0cBe5N9Pt6e6NNu) November 22, 2020
検証の結果、熊は果物よりもどんぐりを好む事が分かった。
かつて熊にリンゴを食べられ1000万円の被害を出したリンゴ農家の方。
当時熊を駆除するしかないと思っていたが、今は熊森協会とともに広葉樹の植林を行っている。
植樹以後、熊の出没や被害は大幅に減ったという。 pic.twitter.com/AHBUvi7WIr
以下熊森さんの重要な投稿も貼付けておきます。
【経過報告】奥山にエサが皆無の年に、
日本熊森協会 Japan Bear & Forest Societyさんの投稿 2020年11月26日木曜日
クマの捕殺を抑え、人身事故を防止するため
緊急対策としてのカキやどんぐり運びについて
NHKおはよう日本にとりあげていただき、本当にたくさんの方から反響をいただ...
[速報] クマ捕獲規制と共存対策を求める
日本熊森協会 Japan Bear & Forest Societyさんの投稿 2020年11月27日金曜日
26,798筆の全国署名と要望書を環境大臣、農林水産大臣宛に提出!!
【絶滅回避と人身事故防止のために、緊急対策を要請】
11月27日、環境省にて、宮崎勝環境大臣政務官(参議院銀)に、熊野正士農...
今年、熊問題を周知させたくトヨ君の事をきっかけに熊森さんの活動に関わるようになって、ドングリ集めも初めて行った。
こないだ畑の周りで拾ったドングリだけ送るのみでは送料含めあまりに勿体ないので今日やっと久々にゆったりした時間が出来たので、どんぐりスポットらしい京都御苑に行ってきた。
太田 幸子さんの投稿 2020年11月4日水曜日
本当にどんぐり天国だった件、知らんかった~。
でもあるのは小粒のドングリ...
スマスイ前での3連チャンでの活動を終え、最後は集めたドングリを持って元町のVEGANカフェThalloさんにチェックイン🐻
太田 幸子さんの投稿 2020年11月23日月曜日
ドングリ収集期限は今月末までとのこと。
インスタ等で情報知った方達が多数ドングリ持ってきてくれてるとのことで、2つ目...
集めたドングリがちゃんと熊たちの役に立っていることを知れてとても嬉しい。
以下熊森さんのブログ記事を転載。
2020.11.1「熊森が運んだドングリをクマたちが食べています」
http://kumamori.org/news/category/%e3%81%8f%e3%81%be%e3%82%82%e3%82%8anews/56636/
地球温暖化や酸性雨(酸性雪)などの人間活動の影響を受けて、昨年に引き続き、多くの地域で、今年も山の実りゼロの異変が続いています。
たとえば、ブナの生育条件は、年平均気温が6度~12.5度まで。気温が上がると正常種子は実りません。ブナは大凶作で、実りはゼロです。
また、どんぐり類が枯死するナラ枯れの大発生など、信じられない事態が起きています。
奥山をフィールドに活動する私たちには、クマたちの本来の生息地である冷温帯の森が急速に劣化していると感じます。
飢えに苦しむクマたちが、日本海側の里や市街地に出て行き、連日殺処分されており、人身事故も多発しています。私たちは日々胸を痛めています。
緊急対策として、里の実りを山へ
環境危機による食糧不足により、人里周辺のカキ、クリ、どんぐり、オニグルミなどを食べに来ているクマは、エサが得られれば山へ戻ります。私たちは、近づかないでそっとしておいてやってほしいと思っています。絶滅防止のために、捕殺を控えるべきだと呼びかけています。
しかし、過疎化と高齢化で動物との棲み分けのための対策ができておらず、クマと人の突然の至近距離での接触を避けることが難しい地域が多いことも事実です。
このような場合、人身事故を防ぎ、クマの乱獲を止めるためには、クマたちを山にとどめることが必要です。そのためには、里の実りを、山中に運ぶことを緊急対策としてせざるを得ないと考えています。
下の動画は、山からクマが出てこないように、熊森が地元の方たちとクマの通り道にドングリや集落でもいだ柿などを運び、自動撮影カメラをかけてチェックしたものです。クマが、里の味を覚えると批判される方もいますが、柿は山にもあり、すでに昔から、クマは凶作年には、食用の木の実としてずっと認識しています。
ドングリを運んだ日時 昼 2020年10月26日14時35分
クマがやってきた日時 夜 2020年10月26日20時48分 暗くなってから、1頭のクマがやってきました。
熊森スタッフがカメラを回収したのは、10月27日の10時30分です。この間、約20時間の記録が取れました。
クマがドングリを食べている映像
2020年10月27日5時23分まで、実にこのクマは8時間半にわたって休まずに食べ続けていました。
クマは暗闇の中で、ドングリを食べ続け、明るくなる前に立ち去りました。クマは夜行性の動物ではありません。なぜ、暗いうちにドングリを食べるのかと言えば、それは人を避けて行動しているからでしょう。クマは、人を恐れ、できれば接触を避けたいと思っていることがわかります。
熊森が、大阪府豊能町で保護飼育している元野生のツキノワグマの「とよ」と同じ格好で食べています。
「とよ」との違いは、「とよ」は明るい昼に食べますが、このクマは、暗闇の中で食べていることです。
クマが立ち去ると、直ちに複数のタヌキが現れ、このドングリを食べ始めました。
このようなボランティア活動を続ける熊森に対して、焼け石に水と笑う人や反対する人もいます。しかし、何もしなければこのクマは里に下り、飢えに苦しんで夜、里の柿の実をこっそり食べに行き、大量に仕掛けられた罠に掛かって殺されるか、朝帰りが遅れて人間に見つかり、大勢の人たちに追い掛け回されて射殺されることになるでしょう。その過程で時には人身事故を起こしてしまうかもしれません。そちらの方がいいのでしょうか。多くの皆さんに考えていただきたいです。
山に実りが無い場合の緊急対策として、自治体や地域のみなさんにドングリ運び柿運びの実践を検討していただきたいです。
(注)山やクマに詳しくない方がどんぐりを運ぶのは危険です。私たちは、一般の方に山にどんぐりを持って行くことを推奨しているわけではありません。クマの出てきている地域で通り道を考え、人との接触が起こらない場所に置く必要があり、森やクマに詳しい集落の方や猟友会と一緒に行うことが望ましいです。
元野生グマ「とよ」の飼育からわかる秋のクマのどんぐり食
「とよ」は、大阪府豊能町で推定5歳でイノシシ用の箱罠にかかり、殺処分が決まったため(鳥獣保護法によれば錯誤捕獲で放獣しなければならないのですが)、やむを得ず熊森が、高代寺の協力のもと保護飼育することになりました。
とよを飼ってみてわかったことですが、成獣グマは50キロのドングリを約一週間で平らげます。200キロ運ぶと、1頭のクマを1か月間山に留められます。
秋は、クリやどんぐりなどの堅果を好む
10月13日に、「とよ」にドングリの山を与え、中央にリンゴと柿を1個づつ置いてみました。
「とよ」は、掃除後、運動場に出されると、ドングリの山に飛んできて、リンゴと柿を前足で払いのけ、ドングリと栗だけを抱きかかえるようにして、ずうっと食べ続けていました。(観察時間4時間)
冬ごもり前のこの時期、クマが本当に食べたいのは、皮下脂肪を蓄えるために欠かせない栗やドングリなどの堅果類の実りなのです。

ドングリの山の上に覆いかぶさるようにしてドングリを食べ続ける「とよ」
時たま、プールに行って水をゴクゴク飲み、また、ドングリのところに戻って食べ続けていました。

プールの水を飲む「とよ」、冬ごもりに向けてだいぶん皮下脂肪がついてきました。
人と心を通わせられる穏やかな生きものです
クマとの共存策を考えるには、殺されたクマを解剖して研究しているだけではだめで、生きたクマを飼ってよく観察することが必要です。クマを飼うと、いろんなことがわかってきます。人間と深く心が通じ合えるすばらしい動物です。
野生で大人になったクマは人を恐れています。しかし、愛情いっぱいに飼育すると、クマはやがて人間を信頼するようになり、よくなつきます。そして、表情が明るくなり、幸せそうな顔付きになります。それを見た人々の頬はゆるみ、みんなが笑顔になってゆきます。

高代寺(大阪府)の「とよ」10歳 2020.10.13撮影
クマとの共存のために動き出そう
クマは、今、まるで凶悪犯罪者のように報道されていますが、大きな誤解です。大変な間違いです。
飼ってみると、人間よりずっと平和的で飼育者を思いやるやさしい動物であることがわかります。
祖先がしてきたように、人と棲み分け生息できる環境を取り戻してやれば、クマは日本の国土で人間と十分共存できる動物です。
戦後、広大な奥山生息地を破壊した私たち人間が、責任を取って、奥山を復元しませんか。
情けはクマのためならず。
私たちの大切な水源の森を未来永劫に守ることでもあるのです。
山の実りが皆無になってしまった今、当面、山裾に、クマの餌場として、クマ止め林(凶作年のえさとなるような柿やクリ、平地で実るクヌギなどのドングリ種の林)を造っていきませんか。
目の前の問題解決を図るため、里でもいだ柿やドングリを、山に運んでやりませんか。
学校が子供たちにドングリ集めを広めてくだされば、すばらしい情操教育、環境教育になります。
今秋の緊急対策として、里のドングリを集めてくださっているすべての皆さんに、心から感謝申し上げます。(完)
~転載終了~
(その他、関連記事)
2020.11.22「四国山地の奥山で、熊森がついにクマたちの餌場づくりを開始」
http://kumamori.org/news/category/%e3%81%8f%e3%81%be%e3%82%82%e3%82%8anews/56846/
みんなで熊を守りましょう。
それが英知を兼ね備えた人間が歩む道です。
これからも日本熊森協会の活動に注目&協力をお願いいたします。

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